駅弁を一度も食べたことがない人たちを連れて「駅弁大会」に行ったら大興奮で帰ってきた話

駅弁は正義
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トゥギャッチ編集部の紫蘇ゆかりです。

皆さん、駅弁お好きですか。お好きでしょう。「駅弁」と聞くだけで擬似旅行気分になるし、ご当地名物を楽しめるし、そこに駅弁があるというだけでなんだかワクワクする。

打ち合わせ中、そんな話をしていたらなんと「駅弁を食べたことがない」という人が身近に2人いた。ライターのたかや(@tky888tky)さん、千鳥あゆむ(@chidoriayumu)さんだ。

そういえば千鳥さんは北海道出身なので、飛行機には乗っても新幹線は乗らないかもな…と思っていたら

新幹線乗るとご飯のかわりに赤福を買っちゃうんですけど、あれお弁当じゃないですよね…

という返事が返ってきた。ええ、赤福はお弁当じゃないですね。

こちらが伊勢名物 赤福でございます(伊勢本店で食べたときの画像) 駅弁大会でも買えるよ!

そしてたかやさんからは、

僕は最後に新幹線に乗ったのが小学5年の社会見学のときなんですよね。実家に帰省するのも高速バスなので、駅弁を購入する機会がこれまでまったくありませんでした!

なるほど、長距離の電車に乗る機会がなければ当然駅弁を食べることもない。そもそもコロナ禍で国内旅行もままならない昨今、乗り物に乗って駅弁を食べる機会が激減しているわけで。

ならば、駅弁を食べたことがない2人に駅弁の楽しさを味わってもらおう…というわけで、編集部のふ凡社鈴木も引き連れて4人で向かったのが京王百貨店新宿店。1月7日から20日までの日程で、駅弁大会ーー「第57回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」ーー(以下、駅弁大会)が開催されている。

毎年1月に開催されている駅弁大会は、今回で57回目の開催となる。京王百貨店新宿店は1964年(昭和39年)11月1日の開店から58年目となるが、そのうち駅弁大会を57回も開催しているのだ。初回の頃に生まれた赤ちゃんが、いまや還暦近くーーロングランにもほどがある。最初に企画した人、天才ではないだろうか。

さて、私はこれまで何度かこのイベントに足を運んでいるが、コロナ禍前までの会場の印象は、駅弁を求める人でごった返し、欲しい駅弁は開店と同時に向かわなければ手に入らないくらいの激戦が繰り広げられる…という状況だった。

コロナ禍に突入してからは、店内ではマスクの着用必須はもちろんのこと、入場時のアルコール消毒、混雑した場合の入場制限ルールが設けられているなど入念な感染防止対策が行われている。また、あらかじめ欲しい物が決まっていれば駅弁のネット予約(1月18日まで)を活用してスムーズにゲットすることもできる。これから参戦するのであれば、事前に公式サイトやTwitterで情報を確認しておこう。

駅弁を選びながら会場内を周るのは楽しいのだが、このご時世でなくとも混雑はやっぱりつらいので、コロナ禍ならではの施策はありがたい。

開催2日目の京王百貨店新宿店に集合

駅弁大会は京王百貨店新宿店 7階の催場4階のフロアの2カ所で開かれている。今回、初めて駅弁を食べる2人には、あらかじめWebチラシで情報を把握してもらいつつ、一定のルールを設けたうえで選んでもらった。

・1500円以内(金額に天井をつけないと高級食材で勝とうとするから)
・7階催事場から選ぶ(本当は4階から全部周りたいところだが、疲れてお腹がすくので)

4人とも当日の健康状態が良好であることを確認しつつ、いざ7階大催場へ。

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