道民もお手上げ!179市区町村が全部入った「北海道地図パズル」 細部までこだわるワケを制作者に聞いた
地理の知育玩具などでおなじみ「地図パズル」。この最終形態とも言えるレベルで細かい「北海道パズル」がTwitterで話題になっている。
北海道の市区町村を全てピース化している。アップで見ると、かなり小さなピースにもしっかり地名が刻まれていることが分かる。
パズルを見た人からは「北海道ってこんなに市町村あったのか…知らんかった…」「ぶっちゃけ道民でもキツいですこれ」といった反応が寄せられている。
こちらは「地図パズル屋」さんの商品。このほかにも、日本各地の細かい地図パズルや、明治時代や江戸時代といった旧地図のパズルなど、ニッチな商品を多数取り揃えている。
作成者の小栗信太郎さん(@kosyakougei)に、地図パズルを作り始めたきっかけや、こだわりについて詳しく話を聞いてみた。
制作に200時間かかったパズルも
地図パズルを作り始めたきっかっけを教えてください
きっかけは、発明品を作る合間の暇つぶしでした。 親の工場の一角を不法占拠していた時に遊びで作り、気まぐれでイベント販売してみたらとても売れたので、本業となってしまいました。
商品化する地域はどのようにして決めているのでしょうか?
商品化するのはお客さんからのリクエストがあった地域です。リクエストは1年に1回のみで、9月1日にTwitterから受け付けています。そのため、来年の新作はもう決まってます。
1年で1日限定開催の新作リクエストですが、2022年は以下の物が製作されると決まりました‼️ 年々忙しくなっているので、中々予定は立ちませんがここに載ってるものは最低限完成させたいと思います。 では、また一年後リクエストよろしくお願いします🙇♂️ https://t.co/7jQ5oy5b9K
— 地図パズル屋 小栗信太郎(古社工芸) (@kosyakougei) 2021年9月2日
これまで作った中で最も大変だった地図パズルはどれでしょう?
非売品の『安政年間 萩城下町パズル』ですね。 古地図の修正から全てやったので、200時間かかってます。
萩城下町パズル 安政年間の萩城下町の古地図を元に作りました。 現在とは形や水路など共通点も多く、堀内にあった家老屋敷は戦国武将の名前が多く見られますね😆 また、山県・曽祢・小幡等の安芸武田家、佐々木・佐世・宍道等の尼子家、李家・神代など九州や他国の一族の名前が見れるのが面白いですね https://t.co/ZxQM3DsGwc
— 地図パズル屋 小栗信太郎(古社工芸) (@kosyakougei) 2019年10月24日
地図パズルのこだわりや、これからの展望について教えてください
人の住んでる町は可能な限り全てピースにすることにこだわって作っています。
今の作り方から、もう2段階ほどクオリティを上げる方法は完成しています。 現状の地図パズルと同等の物を作る人が出てきたら、バージョンアップを行いつつ、商品としての地図パズルとは別に作品としての地図パズルも作りたいと思ってます。
中には米粒ほどのサイズのパーツもあり、その緻密さには地図大手のゼンリンさんも驚くほど。
やばい、やばすぎるぞこれ...米粒サイズの魚屋町まで作ってある😨このクオリティはハンパない!
古社工芸さん、ありがとうございました👋 https://t.co/mm1WyZ93Ff
— 株式会社ゼンリン🗾 (@ZENRIN_official) 2021年9月2日
ちなみに、もし細かなパーツを無くしてしまったり、破損させてしまったりした場合は、無料でパーツを送ってもらえるそうなのでご安心を。
細かすぎる地図パズルが気になった人は、小栗さんのTwitterアカウントや、minnneの販売ページをのぞいてみては。自分が住んでいる地域のパズルが見つかるかもしれない。