2021年9月11日

「サン宝石ィーーッ聴こえるかーーッ!」報道を知ったかつての女子中学生→現クリエイターが渾身のエールを送る

かわいいものに憧れていた、あの頃の自分が蘇ってくる
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2021年8月30日、小中学生女子を主なターゲットに安価なアクセサリーや雑貨を販売する「サン宝石」が民事再生法の適用を申請したと報道され、かつて小中学生女子だった人たちに衝撃を与えた。

Twitter上にはサン宝石を応援するメッセージが飛び交っていたが、その中に、「サン宝石ィーーーッ!聴こえるかーーッ!?」と大きく声を上げていたのは造形作家のピヨノメさん(@cray_G_lady)だ。

中学生の頃から粘土細工を作っているというピヨノメさんはサン宝石のニュースを知ってツイートを投稿し、さらに「真っ先に思い出した出来事」についてTogetterにまとめている。

造形作家として今日に至るまでの足跡とサン宝石についての思いを、ピヨノメさんに伺った。

中学時代は、サン宝石のデコパーツやアクセサリーが活躍

サン宝石を知ったのはいつ頃からですか。また、どんなものを購入されてましたか。

サン宝石さんを知ったのは小学生の時、購入したのは中学生の時でした。少女漫画雑誌の広告欄によく載っているのを見てずっと憧れていましたが、小学生のうちは親がなかなか「買っていいよ」とは言ってくれず…。中学生になって初めて、ハガキを書いて自分で購入するようになりました。

主に購入していたのはデコレーションのパーツとアクセサリーで、ホールがなくても着けられる「マグネットピアス」は当時特に憧れていたアイテムです。また、アクリル製のラインストーンも安価で品質が良く、当時お小遣いが月2000円ほどだった中学時代の制作には重宝していました。

サン宝石の「デココンテスト」に入賞したそうですが、どんな内容のコンテストだったのですか。

夏休みの特別企画で、"あなたの身の回りの物を「デコ」った写真を送って下さい!"といった趣旨でした。「サン宝石のアイテムを使って」という規定は特になかった記憶があります。

当時サン宝石から送られてきた手紙と、実際の作品

こちらが入賞作品の現物。リアリティある粘土細工だ(ピヨノメさんTwitterより

入賞した時は本当に嬉しくて(月並みですが)、すぐに両親に報告しました。粘土細工を本格的に始めて1年が経ったタイミングでの受賞だったので、すごく自信になった経験でした。

サン宝石さんからのプレゼントは、ラインストーンやアクリル製のカラフルなデコパーツ、ヘアゴムやキーホルダーなどが箱にたくさん詰められていました。

サン宝石で買ったパーツ類はどう活用していましたか。

現在の作品に使われていることは残念ながらほぼないのですが、予算が少ない10代の時の制作にはよく使っていました。
「本物っぽさ」にフォーカスした作品は粘土のみで作っていた反面「本物っぽさ」に少し「デコラティブ」や「デフォルメ」の要素を加えたような作品には、よくサン宝石さんのラインストーンやビーズを使っていました。
アイスクリームにラインストーンをつけてみたり、マカロンのクリームにパール調のビーズを添えてみたりしていました。

こちらは2019年に「第4回PADICOクリエイティブアワード」にて「ブロンズ賞」を受賞したピヨノメさんの作品。事前の説明がなければ本物のケーキだと誰もが思うであろうクオリティだ。

普通に手を伸ばして食べてしまいそう

サン宝石のニュースを聞いた時の心情をあらためてお聞かせください。

サン宝石さんのメインターゲットである"10代の女の子"だった頃の気持ちが蘇って、あの時の思い出を共有したい気持ちでした。
あの時、あの価格でいろいろな物を販売していたサン宝石さんのサービスはとても意義のある物だったと思ったので、どうかなくならないで欲しいと思いながら一連のニュースを見ていました。幸い事業は継続するとの事だったので、少しでも多くの人が「サン宝石」を思い出して、応援に繋がればとも思いました。


東京・原宿にあるサン宝石の実店舗は9月26日をもって閉店となるが、通販サイトは引き続き営業中。かつての少女たちが大人になって財力がついた今、応援しようという人が後をたたないようだ。

ピヨノメさんは造形作家として受注制作、イベント出展やアクセサリーのオンライン販売を行っている。ピヨノメさんのようなクリエイターも育てていたサン宝石。かつての少女たちからの「なくならないで」という多数の声が支えとなることを祈りたい。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

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