孫のフェスTシャツを着て一句 ロックな八十路おばあちゃんの詠歌エピソードにほっこり
おしそさん(@_______aona)がTwittterに投稿した、おばあさま作の短歌が話題になっている。和紙に筆で書かれた短歌はおばあさま直筆のものだ。
末孫が ロックフェスの Tシャツを
八十路の我に 着せて笑えり
数年前にお婆ちゃんが私の事をうたった短歌で入賞したやつ、最高なので見てください https://t.co/r6urlkzX69
— おしそ (@_______aona) 2021年2月16日
末孫のおしそさんにロックフェスのTシャツを着せられたという短歌だが、フェスTを嬉々として着こなすおばあさまはどんな人なのか、おしそさんに話を聞いてみた(フェスTを着たおばあさまの写真もいただきました!)。
「綿の良い服がある」と何枚か拝借
フェスのTシャツときくと、若い世代の人が着るアイテムのイメージが強いが、80歳を超えるおばあさまがロックなTシャツをまとっている姿は、想像しただけで何とも味わい深い。おしそさんとおばあさまの微笑ましいやり取りが目に浮かぶようだ。
ツイートは7.1万いいねを超える反響を呼び、「ロックフェスって毛筆で書いたら超カッコいい」「短歌界隈に新しい風が吹いたに違いない」「私もこんなおばあちゃんになりたい!」といった反応が寄せられている。
――この短歌が生まれた背景を教えてください
おしそ:この歌は、私の持っていたフェスTをお婆ちゃんが勝手に着ていたのを見て笑ったことをきっかけに生まれた作品です。短歌では「着せり」となっていますが、実際は家に大量にあった私のバンドやフェスのTシャツをお婆ちゃんが手に取り、「綿の良い服がある」と何枚か拝借したとのことでした。
――おばあさまは普段どんな方ですか
おしそ:チャーミングで暖かくて面白い、本当に大好きなお婆ちゃんです。 これまでもお婆ちゃんの記録として、お婆ちゃんに関する話をいくつかツイートしています。短歌のツイートは、最近会えない日が続いていたので、大好きな作品を残したくてあげました。
――ツイートの反響について、おばあさまに報告しましたか?
おしそ: 2万いいねを超えた際に母にLINEをしたところ「訳がわかってないけど喜んでいる」と返信がありました。笑
私も、ライブに行けなかったり大切な人に会えない日が続く中、ほっこりしてもらえたかなと嬉しく思っています。
家族愛ほとばしる素敵なエピソード。背景を知ると、いっそう短歌の名作ぷりがわかる。
おばあさまがフェスのTシャツを着ている姿を、ぜひ見てみたい。おしそさんにダメもとで依頼してみたら、なんと今回の記事のために撮ってくれた写真を送ってくださった!
※京都大作戦…京都で毎年恒例の野外ロックフェス。(2020年は開催自粛)
これからも元気にロックTシャツを着こなしてほしい。おしそさん、おばあさま、ありがとうございました!