ジョージアのシュクメルリと餃子は日本と全然違う?「ジョージア美食研究家」が推す現地の味とは

ジョージアに関するまとめも面白いです
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Twitterユーザーのあきジョージア美食研究家 (@lovekhinkali)さんは「ジョージア美食研究家」と名乗り、「ジョージア料理の美味しさを日本に広めたい」と、Twitterなどで情報発信や料理教室などのイベントを開催する活動を行っている。

Togetterにもジョージアへの訪問記録やシュクメルリについてまとめている。

そんなあきさんが料理教室で教えているのは「シュクメルリ」や「ヒンカリ」と呼ばれるジョージアの料理。

シュクメルリは近年、松屋の期間限定メニューとして登場していたり、コンビニでも関連商品が発売されたりして知名度が上がってきた。ところがあきさんのTwitterを拝見すると、日本で知られているシュクメルリとはちょっと違うようだ。

あきさんによれば、水と油が乳化してシチューのようにクリーミーに見えるのではないか、とのこと

そして「ヒンカリ」と呼ばれる餃子。ジョージアにも餃子があったのかという驚きと、水餃子のような外見が非常に気になる。なぜこの2つの料理をピックアップしているのか。トゥギャッチ編集部ではあきさんに、本場の「シュクメルリ」や「ヒンカリ」について聞いてみた。

ジョージアのシュクメルリは「シチュー」ではない

あきさんは「シルクロードで餃子を食べる」という目的で旅行した時に初めてジョージアへ訪れ、現地の食文化にすっかり惚れ込んでしまった。それが現在の活動のきっかけになったそう。

ジョージアに初めて訪れたのはいつ頃のことですか。

餃子を食べる旅は2019年9月に行きました。中国の西安からスタートし、ウルムチ、カザフスタンのアルマトイ、ウズベキスタンのタシケント、サマルカンド、ヒヴァ、ジョージアの順に回りました。この時に初めてジョージアを訪れました。

日本でもシュクメルリが食べられますが、本場との大きな違いは。

ジョージアのシュクメルリは鶏をオーブンやフライパンでこんがりよく焼き、ニンニクのソースをかけた料理です。日本のシュクメルリのように、クリーミーな要素はまったくありません。

ニンニクのソースは脂と水(または牛乳)、塩、にんにくで作られていますが、水と油分をよく乳化させると見た目は白っぽくなるので、それが日本人から「シュクメルリはクリーミーなシチュー」と思われているのかもしれません。

とはいえ「日本化」したシュクメルリが広まることは、ジョージアの人たちにとっては嬉しいことなのかもしれません。

皮が重く存在感あるヒンカリ

ヒンカリという餃子は、よく知られている水餃子とどう違いますか。

ヒンカリと餃子の最大の違いはその大きさです。

皮の材料は小麦粉(主に中力粉)と塩と水なので同じですが、1個当たりの皮の重さはおそらく日本の餃子の3~4倍あると思います。

 日本の餃子は(皮がもちもち厚いものもありますが)、皮は薄めで中の具の存在感が大きいですが、ジョージアのヒンカリは皮の存在感を大事にしています。

また、ヒンカリのひだが集まった中心の部分は固いです。ジョージアの人々はおおらかなのか、食べずに残しています。

今後、ジョージアの魅力についてどんなことをプッシュしていきたいですか。

ジョージアは北海道より面積の小さな国ですが、地方ごとのカラーが異なり、食文化も様々です。そういった地方ごとの食文化を紹介していきたいです。次回は自分がジョージアの田舎に滞在して農業体験し、食文化を発信していこうと思っています。

あきさんはTwitternoteにジョージア料理の魅力をアグレッシブに発信している。料理教室など各種イベントの情報も投稿しているので、ジョージア料理について知りたくなった人はフォローしてみよう。

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