自分の好みのコーヒー産地にたどりつける!コーヒー選びフローチャートの作者に話を聞いてみた
川野優馬 | LIGHT UP COFFEE代表☕️(@yuma_lightup)さんが作成した、コーヒー産地のフローチャートの図のツイートが話題になっている。
コーヒー初心者でも選べるコーヒー産地のフローチャートつくってみました☕️ https://t.co/7xXtjgibDt
— 川野優馬 / LIGHT UP COFFEE (@yuma_lightup) 2021年11月3日
こちらのフローチャートは、味の好みだけでなくなりたい気分や香りなど、様々な面から診断しておすすめのコーヒー豆の種類をあげている。
図を見たTwitterユーザーからは、「とてもわかりやすいですね!」「勉強になります」と役立ったという声が集まっている。また、Togetterまとめでも、実際にフローチャートを使ってコーヒー選びをした人が続出している。
トゥギャッチ編集部では、川野さんにこのフローチャートの目的やコーヒーの楽しみ方について聞いてみた。
きっかけは「豆選びに悩んでいる人が多いから」
フローチャートを作ろうと思ったきっかけは?
自分はLIGHT UP COFFEEというコーヒーショップを東京の吉祥寺と下北沢で運営しているんですが、やっぱりコーヒーに関するお客様からの疑問や悩みで一番多いのが、「どうやってコーヒー豆を選んだらいいかわからない」という点ですね。
そこで、コーヒー屋に行った時にどうやってコーヒーを選ぶかを図にまとめてみました。コーヒー好きな人にとって、踏み込んだ意見もありますが、それを分かった上でざっくり初心者の人向けに切り口をまとめてる感じです。
フローチャートに対する感想を見て、どう思われましたか。
一つは、やっぱりみんなコーヒー豆選びに難しさを感じているなという実感です。お店側は、お客様の好みや気分に合わせて最適なコーヒーをお選びしたり、選びやすいような豆パッケージ、メニューの表記、接客は磨き続けてきたのですが、消費者の立場からすると、やはりまだまだ敷居の高さや気難しさを感じているようです。
もう1つは、産地で選ぶということがコーヒーの世界では一般的な認知なんだなというところです。実は味の違いを生んでいる理由は、品種・精製方法・環境の要素が大きく、これがざっくり国によって方向性が分かれているためです。ただ、浸透している切り口だと共感されやすい= 国での違いでコーヒーを分類するのがお客様にとってわかりやすいようだ、と思いました。
また、1つ目の分岐である、気分でコーヒーを選ぶというのが新鮮で参考になったという意見もありました。風味がたくさんあるコーヒーだからこそ、気分に合わせて分けていいと僕は思っています!
コーヒー選びは「試行錯誤」と「お店との出会い」も大事
川野さんご自身でコーヒーを入れる時のこだわりがあれば教えてください。
粉の重さ、お湯の重さ、注ぐ時間を「はかる」ということを大切にしています。しっくりくる美味しさにならなかった時、原因と改善方法を明確することと、美味しかった時に再現性があるドリップにするために、なるべく感覚ではなく数字を意識してドリップすることがおすすめです。
今のコーヒー屋やバリスタはみんな数字をはかりながらお店でも淹れています。家でお店のような美味しさを淹れたい時は尚更です。淹れ方やはかることについては、こちらのnoteにまとめてあるので見ていただけたらと思います。
コーヒー初心者の方に向けて、豆選び以外の点で「こんなことをやってみると良い」などがあれば教えてください。
やっぱり自分に合うお店を見つけるのが、おいしいコーヒーを楽しむ上では一番重要です。結局コーヒー豆の味わいも、品種や生産方法も多様になってきたからこそ、同じ国でも生産者ごとにいろんなコーヒーがあるんです。
そうなると、どんな方向性、どんな特徴のコーヒーを選んで仕入れるのか、というコーヒー屋(焙煎所)のセンスやコンセプトが自分に合うのか、というのが好きな味を体験するためには一番いいのかなと思います。
とにかくいろんなコーヒー屋(できれば自家焙煎のお店、豆を売っているところ)にいってコーヒーを飲み比べてみて、好きな味の方向性のお店に巡り合えたらいいなと思います。
そんな川野さんが、補足として初心者が知っておくべきコーヒーの楽しみ方を紹介している。それはどういう点かというと…