これが夏休みの課題…!?中学生がプログラミングした「国の位置を指し示す地球儀」仕組みを本人に聞いた

若者のプログラミング学習は今このレベルになっているのか・・・!
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中学2年生のmasakiさん(@masaki_samurai)が夏休みの課題で作った超ハイテク地球儀が注目を集めている。

タブレット端末に表示された国名をタッチすると、指の形をしたポインターが自動的に動いて、地球儀の上で国の場所を指し示す。詳しい仕組みは分からないが、その様子はちょうど、お笑い芸人で宇宙海賊のゴー☆ジャスさんが、地球儀の国を指さす芸みたいな感じ。

masakiさんは国を自動で指し示す仕組みを、プログラミング学習ツール『toio』を使って作ったそうだ。

マダガスカル!!!ここ!!!!

masakiさんのツイートは新学期の課題提出を前に6300件以上のいいね!を集め、ゴー☆ジャスさん本人も彼のスーパー中学生っぷりに反応している。

地球儀の仕組みや、彼がプログラミングの勉強を始めてどれくらいでこの境地に至ったのか、さらに知りたくなったので、masakiさんのお父様を通じて詳しくうかがってみた。

はじめてプログラミングに触れたのは小2の時

この地球儀は、大まかにどんな仕組みで動いているのでしょうか

2つの『toioコア キューブ※』を利用し、地球儀の経度(軸回りの回転)と緯度(指の動き)を制御することで、指定した位置を指し示すことができるようになっています。プログラミングは「toio Do」という環境を使っています。 

toioコア キューブ・・・キューブ型のロボット。車輪がついており、プログラミングの内容に連動してさまざまに動かすことができる。

ちなみに、toioは学習のステップに合わせて初級~上級までレベルが分かれており、この地球儀は「toio Do(初中級)」のキットで作っているそう。これで初中級なのか…。

地球儀はいつから制作を始めたのでしょうか?

つくりはじめたのは、今年の6月からでした。一時期、別のソフト(Nintendo Switchの『はじめてゲームプログラミング』等)に興味が出て作成が止まっていましたが、8月より夏休みの宿題のため作成を再開しました。

ちなみに、課題のテーマは「季節における太陽の角度(南中高度)について」で、もともと作っていた地球儀を課題向けに活用したという。最終的な形では「日付と時間」を入力すれば太陽の向きを示してくれる仕様になったみたい。

作る上で最も苦労したポイントを教えてください

toioコア キューブに壁を登らせる必要があり、その仕組みを考えるのが大変だったとのことです。

toioのタイヤ部分を挟むようなパーツを作り、溝を入れたtoioマット※を挟むことで、壁面を動かすことができるようになりました。

位置情報を取得できるマットの上を走らせることで、緯度を計算する

※toioマット・・・toioを動かす位置情報を組み込んだ開発専用マット

masakiさんがプログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください

小学校2年生のときに、学校でScratchというプログラミング言語を学び、興味をもったようです。その後、『ニンテンドーラボ』というゲームソフトのコンテストに応募したことがきっかけで、本格的にプログラムを行うようになりました。

ニンテンドーラボとGoogleマップのストリートビューを連動させて、自作の電車運転シミュレーションまで作っている

つまりmasakiさんは、初めてプログラミングに触れてから約6年かけて、オリジナルの地球儀を作れるまでその技術をブラッシュアップしていったのだ。小中学校にプログラミング教育が導入された意義がよくわかる例ではなかろうか。

プログラミングの合間にプログラミングを楽しむほどその魅力にのめり込んでいるmasakiさん、今後新たに挑戦してみたいことはあるのだろうか。

本人は本格的なゲーム作成をやりたいと言っています。(親としては、もうそろそろ受験勉強とかに力を入れてもらいたいと考えていますが。。)

masakiさんのTwitterアカウントでは、地球儀をはじめ、toioなどでプログラミングした作品の情報を随時発信している。

これからの活躍が楽しみな若きプログラマーに興味を持った方は、ぜひのぞいてみては。

 

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