ライターたかやがあなたの「思い出料理」食品サンプルにします①【友人とはじめて作ったホットケーキ編】

当選者さんからインタビューしつつ再現しました!
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食品サンプル化しよう

さぁ、この記事の本番はここからです。樹脂粘土で再現していきます。やるぞ!
前回同様、材料はほとんど100均で揃えました。

まぁ、ぶっちゃけ、ダイソーのミニチュアコーナーに今回の材料が既製品で全て揃ってたけども。

しかし、これを買ってしまったら、ここまでの全てが台無しになるので、自分で1から作ります(マジの失敗をしたらこれを買おう)。

 

まずは白色+黄土色(=生地の色)になるまで粘土をこねます。

とにかくこねます

前回の記事では書くのを省きましたが、樹脂粘土制作ではこねる時間が何より大切。こねる作業を怠ると、完成後にヒビが入り、形が歪んでしまうからです。プロの樹脂粘土家の中には、制作時間の半分はこねる作業に費やす人もいるらしい。

これはよくこねなかった例

里芋ですね。今回はホットケーキを目指してるんです。里芋じゃダメなんだ。

よくこねた粘土を平たく伸ばし、4等分にカットして…

針で断面をブツブツと刺していき、生地の手触りを出します。

良い調子です。
あとは表面を着色するだけなんですが、前回の様にアクリル絵具で色を塗るのは…少し怖い(他人様の料理だから失敗したくない)

通販でこんな商品を発見しました

「タミヤ デコレーションシリーズ 焼き色の達人」

樹脂粘土でパンやお菓子の着色をしたいときに、リアルな焼き色を付けれる専用塗料。
お値段は約500円。お手頃価格だったし、とりあえず買ってみました。

先に言っておくと、この「焼き色の達人」、めちゃめちゃ便利でした。

とりあえず適当に丸めた粘土で試してみます

塗料といっても、化粧感覚でポンポンと筆を押していくだけ。

わ! 超リアル!!

本当に雑に着色したんですが、かなりリアルな仕上がりに。 すげっ!

っていうかこの形と色味、アレじゃない? これと同形状の物をあと4個作れば…

「薄皮つぶあんぱん」だ

↑薄皮つぶあんぱん

 

いとも簡単に、僕の主食「薄皮つぶあんぱん」のミニチュアフードを作れました(約100円であのコスパ。本当に助かってます)。

イヤリングにしてみました

「薄皮つぶあんぱん」のイヤリングです。嬉しいね~。

「焼き色の達人」、すごい

この道具さえあれば、ホットケーキの色味もきれいに出せます。よっしゃ~~、楽勝だぜ~~! 

椎茸になった

「こげ茶」を前面に出し過ぎてしまいました。あ、あれ?!

失敗か?

だって椎茸だもの。これを「ホットケーキです」と言い張り、れなさんにお渡しするの、さすがに無理だもの。

買うか?

頭の中で悪魔が囁いてきます。

正直、ここまでの手間を考えるともう一度作るのは時間がない…。それに思ったよりも、ホットケーキ難しかったし…。

これ買っちゃえば、丸く収まるよな……

って、馬鹿野郎が!

せっかく応募してくれたエピソード。わざわざ時間を割いて応じてくれた取材。そんな思いを、無下にするところだった…! 俺の馬鹿野郎!

もう一度、心を込めて作ろう

幼稚園からの親友と共に過ごした歳月…

はじめていっしょに料理を作った甘酸っぱさ…

それらの物語を粘土に込めて、もう一度作り直します。

そして…遂に…!

 

完成!

「友人と初めてつくったホットケーキ」
の食品サンプル

 

一致度としては…55%ぐらい。 ホットケーキ、意外にも難しい…(表面の気泡を上手く再現できなかった)

 

ちなみに再現写真はこんな感じで撮りました

牛乳のコップは醤油スプレーの蓋(新品)で代用しています。

 

まとめ

完全再現…とまではいかなかったけど、これはこれで美味しそう?

まだまだ拙い技術ですが、取材をもとに制作したので“魂”は注ぎ込んでいます…!

どうぞ!

こちらの食品サンプル、応募してくれた、れなさんに送らせて頂きます。
家族関係に限らず、「会えない」は友人関係にもあることを取材を通して再確認しました。
親友さんともなかなか会えない状況が続いているとのことなので、この食品サンプルで気を紛らしてもらえれば!

ついでに失敗作となった「椎茸」も合わせて送ります。形を整えて、より椎茸らしくしました。
ペーパーホルダーなどにお使いください。

れなさん、ご応募ありがとうございました!

次回:
 母が作ってくれた想い出の「パスタグラタン編」8月22日公開予定