今こそ布教したい「一人用ボードゲーム」の魅力(2) 軟弱な遭難者を鍛え上げろ!「ロビンソン漂流記」編
リベンジマッチ カード取捨選択のコツ
さあ、一生遊んできたぞ。プレイヤーの経験値も積んだ上で再チャレンジだ。
このゲームの序盤は「戦闘力の弱いロビンソンをひたすら捨てておくこと」がとにかく重要である。弱いロビンソンを山札から除外することで、山札を引いた際に得られる戦闘力の期待値を上げておこうという算段だ。
山札の総枚数を減らすことで生じるデメリット※もあるのだが、それに対する対処法もあるのでひとまず考えなくとも良いだろう。ともかく少しでも多くの試練を達成できるよう、少数精鋭のロビンソン部隊を作り上げていく。
※衰弱カード(めっちゃ弱いロビンソン)の枚数が増えやすくなる
またロビンソンカードには特殊能力(ロビンソンの胸元あたりに文字が書かれているカード)を持ったものある。場に出ると体力を回復させる「体力+2」やさらに山札からカードを引ける「+2枚」などゲームを有利にする効果がいろいろあるのだが、中でも「警戒-1」カードはできるだけ早めに抑えておきたい。
警戒-1は島の危険度を1段階下げる効果を持つ。島の危険度が上がると全ての試練の難易度が下がるので、このカード1枚あるだけでゲームをとても進めやすくなるのだ。
これが山札にあるかどうかで中盤〜後半のロビンソン生存率がぐっと変わってくるため、試練として出会ったタイミングで必ず手に入れておきたい。
同じく重要な特殊効果に「破壊1枚」がある。
破壊1枚は場に出したロビンソンカードを1枚除外できる。ゲームを進めていくと山札に混入する衰弱カードは、通常の撤退では除外しにくい性質がある。そこで活躍するのがこの破壊である。
ロビンソンを鍛えるほどに熱い最終決戦
そんなこんなで特殊カードや撤退の見極めといったプレイヤー自身の経験値も上げつつ、難しい試練を超えながらロビンソンを鍛え上げていく。
順調に試練を乗り越えてゆき、最終決戦の海賊船までたどり着いた。今回の海賊船を倒すのに必要な戦闘力は25。初戦では敗北した海賊船、プレイのコツを掴んだ私とロビンソンなら乗り越えられるはず!
海賊船も通常の試練と同じルールで戦う。ただし撤退は許されない。船が沈むか、体力が尽きるかの一騎打ちだ。
ロビンソンの戦闘力の合計はちょうど25!勝った!
海賊船だって工夫のない奴らではない。ロビンソンと同じく、特殊な効果を持った海賊船が登場することもある。
かなり不利な効果を持つ海賊船相手でも、屈強なロビンソンの手にかかればなんとか乗り越えられる。
ロビンソン育成の道のりはまだまだ果てしない
鍛錬の結果、なんとかロビンソンを鍛え上げ島を出て行ってもらうことができた。よかったよかった。
ゲームを左右する要素がいかに盛りだくさんか、お分かりいただけたことと思う。しかし。実はこのゲーム、4段階の難易度が設定されている。今回クリアしたのは、一番簡単なイージーモードだ。
今回紹介した攻略法も、もしかするとイージーモードのみで通用するものかもしれない。レベルを上げていくにつれ、より洗練されたロビンソン育成が求められるのであろう。
さらに言えばゲームクリア時のスコアアタックもある。先ほど「一生遊んできた」と豪語したが、撤回しよう。ロビンソン道はまだまだ果てしなく続いていたのだ。
私は引き続きロビンソンを鍛える旅に出ようと思う。もしこの記事を読んで少しでもロビンソンを鍛えてみたくなった方がいれば、お互いに切磋琢磨していきたい。
人の数だけ育成方法はある。次にロビンソンを鍛えるのは、あなただ。