女児の気持ちになって「サン宝石で豪遊して買ったものを見せ合う会」を開催したら楽しかった

ほしいもの、きっと見つかるから…!
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突然だが2021年のゴールデンウィーク、外出しづらい中でみなさんいかがお過ごしだっただろうか。

トゥギャッター・トゥギャッチ編集部ではサン宝石でたくさん買って、見せ合いっこするという夢をかなえたので報告しておこうと思う。

スタッフが実際に買ったもの

事の発端はこのまとめ。

「サン宝石で3000円買ったら富豪」という言葉に揺さぶられたので、社内Slackのチャンネルに「サン宝石で買い物して買ったものを見せ合う会がしたい」と書き込んだところ、すぐにいい大人が5人集まったわけで。

業務連絡っぽく「見せ合う会」の連絡をするアットホームな職場です


「サン宝石」を知らない人のために説明しておこう。

サン宝石は山梨県にあるアクセサリーや文具、雑貨などを売っている雑貨通販サイトで、創業は1979年(昭和42年)。小中学生がお小遣いで買える価格帯の商品が中心に売られているのが大きな特徴で、なんと1円から買えるものまである。主に『なかよし』『りぼん』『ピチレモン』など女児向けの雑誌に広告を出しており、主要ターゲットの女子は10代のうちに記憶に刷り込まれることになる。

アクセサリーや小物を自分で買いたい小・中学生の女児の心をくすぐり続けて40年以上の歴史を持つ

かわいらしいアクセサリーや雑貨類を見つけると欲しくなるものだが、子どものお小遣いでは買いにくいことがほとんど。結局買うのを諦めるか、コツコツとお年玉などを貯めて買うという結論に至ってしまうのは子ども時代、誰しも一度は経験しているだろう。

だがサン宝石でなら、だいたい100円以上あれば何か買える(送料は別)。だから、主に女児たちはサン宝石の広告を見ては胸をときめかせ、勇気を出して通販購入にチャレンジしていく。中には通販に手を出せずにそのまま大人になった人もいるが、欲しい物が手の届く価格で集まっているところを見た瞬間の心のときめきは何歳になっても残るのだ。

2000円分買えるのに「買い物かご」が埋まらない

「見せ合う会」を開くにあたり、買い物金額の上限は1人2000円としてみた。最初は3000円にしようと思ったが、3000円も買えるのか不安になってきたからだ。そしてその予感は的中した。

サン宝石のサイトで気に入ったものをどんどん「買い物かご」に入れていくが、1個あたりの値段が100円しないものが多すぎてなかなか2000円に達しない。ふと他のメンバーのつぶやきをみると、同じことを言っていた。

もはや苦行
1300円の時点で女児の夢が達成できてる
金銭感覚がおかしくなる

そして選んでいると時間がすごく溶けていく。なんでだってくらい溶ける。

実際の注文内容がこちら。目についてすぐに欲しいと思った物だけをどんどん選んでいった。

購入額は1780円になった。選ぶのに3時間はかかったと思う

注文して数日後、品物がポストに届いていた。

パアア…(開けた瞬間に感じた、光が刺す音)

「プレゼント」はそのとおりオマケ。スマホスタンドだった

届いた品物を見つめながら、小学生の頃、お小遣いをもってサンリオショップで500円以内で買える文具を探しまくっていたことを思い出す。だが今の自分は自己責任でサン宝石で2000円分買いものができる。ハーゲンダッツを10個買うことも、コミックス全巻大人買いもできる。ねるねるねるねをできるだけ買うこともできる。ああ、私もずいぶんと年をとったのだ、そのことを感じるためのコストとしてサン宝石での買い物1780円は十分だった。

なお、ねるねるねるねを大量に作って「ねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねを作りたい」という子供の頃の夢は叶え済みだ。

実際、サン宝石の思い出は母から娘へと引き継がれており、一緒に買い物する親子も少なくないようだ。また、自分は買わないまでも娘の元に届くカタログにしみじみとする父親もいる。

ゴールデンウィークが明けて注文した品物が各自の手元に届いた頃を見計らい、我々は「サンホで買ったものを見せ合う会」を開くことにした。

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