亡くなった祖母の油絵が多くの人の胸を打つ! 制作の裏には時代の波乱を超えたエピソードがあった

戦争を超えても消えなかった絵への情熱
0

Twitterユーザーのryuty(@ryutyblog)投稿している油絵が注目を集めている。実はこれらの絵は、数年前に亡くなったryutyさんのお祖母様が描いていたものだ。

色鮮やかで写実的に描かれた作品は、一目で記憶に残る鮮烈なインパクトがある。お祖母様は若き日に画家を目指していたものの、戦争の影響でその道に進むこと叶わず、数十年後に趣味として作品作りを再開したそう。

作品を紹介するツイートには8.1万件以上のいいね!がつき、「素敵な絵です!上手ですね!人柄、生活感想像できます」「人生というか家族の歴史と愛みたいなものが伝わってきます」といった賞賛が相次いだ。

お祖母様はどんな人だったのか、バックグラウンドをもっと聞いてみたくなったトゥギャッチ編集部は、ryutyさんにお祖母様との思い出をうかがってみた。

お祖母様の作品は何点くらい残っているのでしょうか

祖母の自宅に飾ってあるのがツイートしたものも含めて8点、自宅の奥にしまってあるのがざっと10点くらいで合計20くらいだと思います。

お祖母様が特に好んでいたモチーフはなんでしょうか?

何よりネコですね。(絵の)先生から『ネコを入れない方が賞を獲れる』というのを無視して描いていたのが強烈に印象に残っています。あとは一つの物をたくさん描くのが好きでした。逆に人物画はあまり描かなかったです。

作品のそこかしこにネコちゃんの姿が

ryutyさんがTwitterに投稿したエピソードを見るにつけても、お祖母様が我が道を行くパワフルさで制作活動をしていたことがうかがえる。

お祖母様が若き日に画家を目指していた時のエピソードを教えてください

小さい時から絵を描くのが好きだったようです。家が貧しく秩父から東京に丁稚奉公に出され、そこで手が空いた時に描いていた絵を褒められ『そんなに絵を描きたいなら』と絵を学ぶ手配をしてもらったようです。

が、戦争により秩父に戻らざるを得なくなり、絵を学ぶ話はなくなったと聞いています。

お祖母様の作品にTwitterで大きな反響がありましたが、ご感想は

もうただただビックリですが、皆さんから暖かいお言葉をいただいて本当に嬉しく思います。 作品は、いずれは皆さんに見ていただけるよう祖母の自宅に飾り公開したいと家族で話しています。それまでは折を見て、またTwitterに他の作品をアップしたいと思っています。

お祖母様は作品を人に見てもらうことが何よりも喜びで、人に褒められると作品をすぐに譲ってしまうこともあったという。戦争という波乱を超えて、絵への情熱を持ち続けた画家の人柄が伝わってくる、素敵なお話だった。

お祖母様のエピソードやその後のご家族の反応、絵の展示についての続報が気になった方は、ryutyさんのTwitterアカウントをチェックしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。