ホースとパイプがノスタルジックな音を奏でる「卓上型パイプオルガン」日用品を楽器に変えた演奏家に話を聞いた

ブルーシートがいい音を出す!?偶然から生まれた効果も
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大量のホースとパイプ、そして風船がついた謎の物…これはなんと、オール手作りの「卓上型パイプオルガン」なのだ。

YouTubeより

どんな音を出すのかは「こいのぼり」を演奏しているこちらの動画を聞いてみて欲しい。

パイプオルガンは通常、コンサートホールや教会に設置されている大型の楽器。こちらは卓上型で、リコーダーやバグパイプにも似た優しい音を奏でられる。動画を見たTwitterユーザーからは「電力がいらないなんて驚き」「間近で聴きたい、さわりたい」「音色にアイルランドの匂い」と絶賛の声が集まっている。

参考:教会のパイプオルガン(イタリアのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会)

パイプオルガンは、その名の通りパイプから風を通して音を出す仕組みになっている。「卓上型パイプオルガン」も風船にたまった空気をパイプやホースに通して音を出しているので大枠の仕組みはどちらも同じ。違いがあるといえば材料と大きさであると言っていいだろう。

使われている材料は塩ビ製のパイプや園芸用のホース、ブルーシートなど。これらは主にホームセンターで入手しているという。

YouTubeより。塩ビパイプやホースの長さが違うのは音程調整のため。透明の筒はクリアファイル製でこちらも音程調整とビブラートに使う
風船が空気タンク、かつビブラートをかける役割を持っている

「卓上型パイプオルガン」を作ったのは「日用品楽器」の音楽ユニット「Kajii」(公式サイト)の創(@kajiisou)さん。日頃から身の回りにある日用品で作った楽器での演奏活動や手作り楽器のワークショップなどを行っており、その様子をTwitterやYouTubeに多数投稿している。

kajii創のクマーマ(@kumama_dayo)さん(左)と創(@kajiisou)さん

創さんはブログに卓上型パイプオルガンの製作過程を、YouTubeに解説動画を投稿しているので詳しい解説はこちらの動画にゆずるとして、卓上型パイプオルガンと手作り楽器のアイデア、ミュージシャンとのコラボや今後の活動についてうかがってみた。

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