【母の日】帰省ができないご時世なので「おふくろの味」を食品サンプルにしてみた

実家に帰れなかった連休中に行いました
9

「おふくろの味」が恋しい

こんにちは、ライターのたかやです。
こんなご時世のため、 長らく実家に帰ってません。

 

こうなると無性に恋しくなるのは「おふくろの味」ですよね。あ~、親のご飯が食べてぇ! でも帰省はできねぇ!

そこで閃きました。

 

「おふくろの味」を「食品サンプル」にすればいいんじゃ?

 

急に話が飛躍してすみません


こうも帰省の出来ない状況が続く以上、次に「おふくろの味」を堪能できるのはいつになるか分かりません。かと言って料理スキルも持ち合わせていない僕は「レシピ通りに料理をする」といった方法も難しい…。

ならば「母の手料理」を食品サンプルにすれば、「おふくろの味」を、帰省せずとも自宅で満喫できるってこと。よし、やろう。

 

母にお願い

↑母です(毛むくじゃらでは無いほうです)

僕は18歳まで実家に住んでいたので、単純計算でも約10000回以上は親に料理を作ってもらいました。頭が上がらないね。

早速、母に企画の詳細をLINEで説明します。

「OK」のスタンプは返ってきたけど…

実の息子だから分かるのですが、この状態の母、たぶんほとんど理解してない。スタンプ一個なのが逆に適当に返事してる感ある。息子はね、お母さんのことなんでも分かるんだ。

まぁ、この「どこか抜けてる感」が母の良いところですし、

・お母さんに料理を自由に作ってほしい
・完成写真を送ってほしい

の2点だけ伝わっていれば問題ありません。ここは母を信じて待つことにします。

 

食品サンプルの練習をしよう。

母からの料理(写真)を待ってる間、息子の僕は「食品サンプル」の練習をします。なにせ食品サンプルづくりは今回が初めて

せっかくお母さんが料理を作ってくれても、息子の技術がお粗末では母を悲しませることになります。僕はそんな親不孝な子どもに育てられた覚えはありません。

 

本格的な食品サンプル(飲食店の店頭にあるヤツ)は「シリコンで型を取り、ウレタン樹脂を流し込んで、アクリル樹脂に硬化剤を混ぜて…」みたいな製法になります。素人には難しそう…。

今回はもう少し手軽に

➀樹脂粘度をこねて成型
➁絵具で着色
③完成

といった作り方にします。つまり「ミニチュアフード」ですね。
※樹脂粘土…紙粘土より強度があるため、ミニチュアフード制作などに適している。

どんな料理の写真が届いても対応できるよう、あらゆる色の樹脂粘土を揃えました。ただ、なんとなく白色は多めに使いそうなので白の樹脂粘土だけは通販で購入。

その他にも、絵具やニスなど最低限必要な材料も用意。基本的に100均で揃うのはありがたい。

練習として目玉焼きを作ります

目玉焼きはミニチュアフード制作の入門に向いているんだとか。あとさすがに「おふくろの味」で目玉焼きをチョイスする母ではないと信じたいので。

 

まずは樹脂粘土を平たく伸ばし、白身っぽくカットします。

 

つまようじの裏側を押し当てて、ボコボコを表現。おっ、なんかそれっぽい!

 

さらに
白身のフチを絵具(茶・黒)で着色オレンジ色の粘土をはめ込む(黄身)黄身部分に接着剤を垂らす(半熟っぽさを出す)仕上げのニス塗り
の工程を経て…

 

ミニチュアフードの目玉焼き完成
う~ん…。全体的にボコボコ感が気になります。きったねぇフライパンで焼いたみたい。
ちなみにこのレベルでも作り上げるのに3時間費やしてます(本物の目玉焼きなら300個は作れる)。

 

でも可愛い!
手のひらに乗せると愛おしさが増します。

100点とは言えない出来栄えですが、基本的な手順は理解できました。これなら、母からどんな料理が届いても対応できそうです。

 

母から料理の写真が届いた

そして一週間後、母から「料理完成」の連絡が届きました。

先週のLINE以降、僕もどんな料理を作るのかは聞いてません
やっぱりカレーかな? 畑で取れた野菜がたくさん入ってて美味かったんだよな。あ、唐揚げもあるかも。 よく作ってくれたわ。

期待が膨らみます。さてさて…

 

▼実際に送られてきた写真▼

え?

え?!

想定よりも5倍多いんだけど?!

なんとなく一品を想像してたけど、ご…五品?! パーティ―開くの??? 

あ…! そうか、忘れていた……

実家、喰いきれないレベルで料理が出てくることを!

……そう。いつの時代も、親の中で自分の子どもの胃袋の許容量は“あの頃”で止まっています。そのため、子は帰省の度に「こんなに出てくる?!」を味わうのです。写真を見た瞬間、その感覚に襲われました。

いや、たしかにこっちも品目数は指定してなかったけど!

なんならこの母まだまだ戦えるぞ…
ごめん、これ以上は喰えんて! 俺もうアラサーだから! もう高校生じゃねーんだからさ!

まさかの、意図せず「帰省してないのに帰省できた感」を体験できました。すみません、子どもが親の全てを理解できてるとか大間違いでした。