今こそ布教したい「一人用ボードゲーム」の魅力 孤独に羊を増やしまくれ!『シェフィ』編
手札処理系カードの使い道が重要
初プレイでは「シェフィオン」を処理できずにまんまと絶滅してしまった。つまり、シェフィではいかにシェイフォンに対応するかが重要となる。
イベントカードには「牧羊犬」と「対策ひつじ」という、手札を処理できるカードが2種類ある。
この2枚のカードの使いどころが、ひつじたちの命運を分けるわけだ。
単体で手札を処理できるカードは牧羊犬と対策ひつじしかないが、この2枚の処理系カードを実質3枚に増やす方法がある。「万能ひつじ」を使うのだ。
「万能ひつじ」は、”手札の好きなカードの代わりとして使用できる”カード。他のカードの効果をコピーする、いわゆるオールマイティなカードであり、「万能ひつじ」を使って「対策ひつじ」の効果を発動することも可能な訳だ。
「万能ひつじ」はひつじを増やすカードの代わりとして用いることもできるが、特にゲーム序盤で引いた場合は「対策ひつじ」の代わりにしてシェイフォンなどの邪魔なカードを消し、終盤の展開を楽にする使い方がおすすめ。
ひつじを増やすカードはむやみに使わない。順番を考えよう
シェイフォンはひつじを増やすカードが圧倒的に少ないので、増やすカードが出たからとりあえず使っとくか、という気持ちでゲームを進めていると、たいてい後で痛い目にあう。増やすカードは、なるべくいろんなカードの効果と掛け合わせて戦略的に使っていきたい。
ひつじを増やすカードについて、的確なタイミングで使うと強い効果を発揮する組み合わせの一例を紹介しよう。
「繁栄」と「黄金の蹄」
「繁栄」は、場に出ている最大のひつじカードの1ランク下のひつじカードを3枚入手することができる。
「黄金の蹄」は、最大のひつじカード以外のひつじカードが全て1ランクアップするカードである。
つまり、「繁栄」→「黄金の蹄」の順番で使用すると、最大のひつじカードと同じランクのカードを一度に3枚入手することができるのだ。
ここでさらに「統率」を用いて「100匹」のひつじカードを入手し、「産めよ(ひつじカードを1枚コピーする)」で「100匹」のひつじカードを増やす......といったインフレの流れができれば完璧。晴れてひつじ帝国の完成だ。
「敵ひつじ」でひつじのペース配分をしよう
序盤では説明をシンプルにするため詳細を省いたが、「シェフィ」には制限時間のかわりに「敵ひつじ」という概念が存在する。
敵ひつじはイベントカードの山札を使い切るたびに10倍に増えていき、1000匹に到達したらプレイヤーの負けとなる。ゲーム開始時点では敵ひつじは1匹。要するに、イベントカードを3回使い切るまでにひつじを1000匹に増やさなくてはならないというわけだ。
敵ひつじは、ひつじの増殖が順調に進んでいるかどうかの目安にもなる。イベントカードを使い切る時点で、敵ひつじよりも数を増やすことができていれば、ペースとしては問題ないことが分かる。敵ひつじでペースを確認しつつ、攻めるタイミングと守るタイミングを判断する駆け引きもアツい。
やるほどに奥が深いカードゲーム
「シェフィ」はプレイを重ねるごとに奥が深くなっていくカードゲームだった。イベントカードの種類や枚数を把握すると、戦略の立て方や攻め方も変わってくる。シェフィを購入した折はぜひ繰り返し挑戦してもらいたい。
また、裏ルールとして1000匹に到達してもゲームを終わらせず、敵ひつじが1000匹になるまでにどれだけひつじを増やせるかというスコアアタックモードも用意されている。理論上何匹が最高なのかは分からないが、こちらも挑戦してみたい。
私とひつじの戦いは続く。