2021年4月17日

今こそ布教したい「一人用ボードゲーム」の魅力  孤独に羊を増やしまくれ!『シェフィ』編

おひとり様専用のボドゲがあるって、ご存知でしたか?
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ライターのりばすとです。

突然だが、私はボードゲーム(以下、ボドゲ)が大好き。大学時代、友人が持ち込んだ「CATAN(カタン)」に始まり、様々な種類のボドゲに触れるうち、気づけば自分でも集めるようになっていた。

ボドゲを楽しむにあたって最も重要なのは、一緒に遊んでくれる友人の存在である。しかし、社会人になると人と集まって遊ぶハードルが上がった。周りの友人は仕事に恋にと大忙しになり、どこを見渡しても暇なのは私ばかりになったからだ。

これらのボードゲームもめちゃめちゃ面白いのだが、一人で遊べないのである

そんな私の孤独を救済してくれたのが「一人用ボドゲ」だ。一人用ボドゲに必要なのは己の肉体だけ。もちろん友人がいなくても大丈夫。何かと人との繋がりが求められるこの現代社会において、これほど硬派な趣味があるだろうか

おうち時間が増えた今こそ推したい、「あなたの知らない一人用ボドゲの世界」を数回にわたって紹介していきたいと思う。第一回は「シェフィ」編だ。

やっていくぞ

『シェフィ』はひつじを増やすゲーム

ゆるふわなひつじのイラストが印象的なパッケージ

シェフィの基本情報

プレイ時間:約15分

対象年齢:12歳以上

発売年:2013年

販売元:冒険企画局

先ほど一人用ボドゲは「硬派な遊戯」と断じてしまったが、ずいぶんとかわいらしいパッケージが出てきてた。「シェフィ」は、この愛くるしいひつじたちをあの手この手で増やしていくゲームである。

平和な絵柄のカードが入っている

ゲームの勝敗はいたってシンプル。

1匹のひつじを、制限ターン以内で1000匹まで増殖させることができたらプレイヤーの勝ち。

制限ターンを越える、またはひつじが全滅したらプレイヤーの負け。

というものだ。

ゲームにはひつじの数を表す「ひつじカード」、ひつじを増減させる効果を持つ「イベントカード」、そして制限時間としての機能を果たす「敵ひつじカード」の3種類が登場する。

左から「ひつじカード」「イベントカード」「敵ひつじカード」。どれもかわいいね

ゲームの流れ

ゲーム開始時のカード配置はご覧の通り。

ゲームはひつじ1匹からスタートする。イベントカードは5枚配られる(残りのイベントカードは山札に)。上段には、これから増える(であろう)ひつじたちが控えている。

1回のターンの流れは以下の通りだ。

この1~3の繰り返しでターンを重ねていく

ゲームの要はイベントカードだ。先述のとおり、イベントカードにはひつじを増やす効果を持つものと、減らす効果を持つものがある。

イベントカードは山札がなくなるまで使い切るルール(パスできない)なので、使う順番やバランス・戦略によって、ひつじたちの命運が決まるというわけだ。

いざプレイー意外と増えないひつじ達ー

大まかなルールを説明したところで、ここからは私の初回プレイレポをダイジェストでお届けしたい

やってみるぞ

最初に配られたイベントカードは、「落石」「対策ひつじ」「統率」「地に満ちよ」「霊感」だった。

場に出ているイベントカードはどの順番で使っても良いが、順番を間違えるとすぐにゲームが終わるから注意が必要だ。

例えば、”ひつじカードを1枚手放す”効果の「落石」を最初に使ってしまうと、1匹しかいない場のひつじが消え、いきなりゲームオーバーとなってしまう。

まずは「地に満ちよ(1匹のひつじカードを場の上限まで増やす)」を使ってみる。場には7枚までひつじカードが置けるので、初手でひつじが1匹から7匹に増えた。やったね。

急増ひつじ

使ったイベントカードは捨札にし、山札から新たに1枚イベントカードを補充する。こんなかんじで、イベントカードにしたかがってひつじが増えたり減ったりしていくのだ。

しばらく進めて気づいたのは、ひつじを減らすカードがとにかく多いということ。ある時は枚数指定で、ある時は最大のひつじカードを狙い打ちで捨て札にしてくる。

例えば「暴落」というカードでは、せっかく増やしたひつじカードが半分になる。

順調に増えてきたひつじ達が
一気に半分に。無慈悲。

ひつじを増やすカードに対して減らすカードのほうが明らかに多く、ひつじを取り巻く環境が過酷すぎやしないかと言いたくなる。


初見プレイはまさかの結末に

なかなかひつじが増えないな、と悪戦苦闘しているうちに、イベントカードの山札が無くなった。

イベントカードの山札がなくなりました


山札が無くなったら、いったん手札にあるイベントカードを全て使用したのちに、使い終わったイベントカードをシャッフル→新しい山札を作ってゲーム続行、という流れになる。

しかし、手札のカードをよく確認すると「シェフィオン」という謎のカードがある。効果を読むと「場のひつじカードを7枚捨て札にする」とある。7枚?7枚だって?

なんだこいつ

場におけるひつじカードの上限は7枚。すなわち「シェフィオン」は発動したが最後、強制的にひつじが絶滅し、ゲームオーバーが確定する最悪のカードなのだ。

イベントカードの中には「手札を捨てる」という効果を持ったカードも存在する。「シェフィオン」は、そういったカードを利用して、使うことなく処理しなければいけなかったのだ。こんなの初見殺しじゃないか......


かくして私のひつじは絶滅した。


初プレイ感想


なんとも愛らしいイラストで騙されてしまったが、この「シェフィ」、かなりハードなゲームである。

初プレイのあとにさっそくリトライしたが、やはりひつじ達は絶滅。ひつじの置かれている環境は想像以上に過酷であり、そう簡単には1000匹に届かないように設計されているようだ。

 

2回目も山札が切れたタイミングで詰んでしまった。ひつじが減るカードを後回しにしておくと最後にしっぺ返しをくらうのだ。

しかし、何回か遊ぶ中である程度戦略ができてきて、少しずつひつじを増やせるようになっていくのが楽しい。ついつい繰り返し遊んでしまう中毒性のあるゲームなので、一人用ボドゲの世界に少しでも興味をもっていただけたら、ぜひシェフィを遊んでみてほしい。

ここで、初心者向けの紹介はいったん終了。次ページからは、その後さらなる研究を重ねた末に掴んだ「シェフィ」プレイのコツをご紹介したい。

次ページ:いかにして「ひつじ帝国」を繁栄させるか

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