着物の背中に…エヴァ初号機が!?着付けのプロによる帯結びの表現力に驚きの声
Mamiさんが「実用性ゼロの帯結び」としてTwitterやInstagramに投稿しているさまざまな形の帯結びは見ているだけでも面白く、帯の表現の幅広さに驚くばかり。このような活動をしているいきさつについても尋ねてみた。
ーー「実用性ゼロの帯結び」を始められたきっかけは。
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、ステイホームと言われ始めた時期に着付けの仕事がなくなり、着付け教室もお休みにしました。でも着物には触れていたかったので、自分が着ること以外に、家で出来ることはないか?と模索しました。
私なりの着物コーディネートを考えて投稿したり、着物や帯の柄を使って間違い探しのゲームを作って投稿したりもしました。この模索していた時期に「家で出来ること」の一つに帯結びもありました。見てくださった人が「何これ?笑笑」と、クスッと笑ってちょっと楽しくなってくれたらそれでいいや。私も着付けや帯結びの練習になるし!と思い、始めました。
何を結ぶのかについては家族の助言もありました。テーマを決めたら、帯の硬さや厚さ、柄、色、皺が残らない帯はどれかなど考えつつ、部屋中に帯を広げて眺めて選んで…というのも私の楽しい時間です。
着物選びは「自分が心地よいと感じるもの」を
ーーご自身で着物や帯を選ぶとき、どのような点で選んでいますか。また、楽しみのポイントなどがありましたら教えてください。
私の持っている着物や帯はどちらかというとシンプルで暗めのものが多いのですが、着付けを習い始めた頃、まだ20代後半だったので「若いから、今着られる色(明るい色)を着たほうがいいよ」とアドバイスされた時もあり、選び方に悩んだ時期もありました。ですが、同じ着付け教室で私のお姉さんのような存在の方に「私は私のままでいい」と背中を押して頂いてからは、吹っ切れました。『「ただ、好きだ」と思えるものを纏えばいい』と思うようになってからは、自分が心地よいと思える色合わせをするようにしています。
“あなたのことを考えてる。“
“あなたに、そばに居てほしい。“
コンセプト撮影
他の画像はInstagramへ
↓ぜひお越しください✨
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— mami_BLA'N'RED(ブランレッド)_熊本 (@blanred) 2021年3月16日
私の頭の中の“かっこいい“を可視化してみました。このようなイメージ画はもっと出していきたいです!
●紫の着物達の片方は祖母の着物
●帯は #rumirock さん
何十年もの歳月を隔てて1つになる✨
モデル&メイクをご夫婦でご協力頂き、本当にありがとうございました🙏
— mami_BLA'N'RED(ブランレッド)_熊本 (@blanred) 2021年3月16日
好きな色は黒や赤なのですが、自分がなりたいイメージを表現する全体のコーディネートとなると、意外と青や紫系が多いことにあとから気付いたり…。また、結婚式に出席する際は新郎新婦に向けて込めたお祝いの気持ちを柄に反映させたり、元旦の着物はお正月のイメージに合う柄にしてみたり、選び方の楽しみのポイントは、あげればたくさんあるのですが、一言でまとめますと、自分が心地よいと感じるものを選んでいただくのが、まずは大切なのかなと思います。
着物といえば和の雰囲気をイメージする人が多いが、実はこうして自分の好きな色や柄でとことん楽しめるものでもあるのだ。なお、MamiさんはV系バンドが好きとのことで、その雰囲気を思わせる着物コーディネートも多数投稿されている。興味のある人はTwitter、Instagramをフォローしてみては。