南阿蘇のガソリンスタンドが逆境の中『沼落ちしたタンクローリー』画像をノリノリで投稿した理由とは

自虐ツイートでたびたび話題の丸野石油店さんにお話を聞きました
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熊本県南阿蘇のガソリンスタンド、丸野石油店のTwitterアカウント(@maruno_sekiyu)が投稿した画像が大ウケしている。その画像とは「沼」(実際はぬかるみ)にハマって動けなくなっているタンクローリーだ。

マンガのキャラや芸能人などに夢中になった状況を俗に「沼にハマった」と言うが、リアルでぬかるみにハマった車を見せられたら、こちらはもう笑うしかない。ツイートは1万6000件以上のいいね!がつき、8500件以上リツイートされている。

タンクローリー
この画像を使ったコラージュ画像で「沼コラ選手権」も始まるほど盛り上がった

丸野石油店のTwitterアカウントは以前からこうした自虐ツイートでたびたび話題になっているが、それにしても今回、なぜのんきに写真を撮ってツイートしているのか謎すぎ…と思った筆者は、当時の状況を投稿者である丸野石油店の店長、丸野さんに聞いてみた。

こちらのガソリンスタンド店は親族4人の経営で、丸野さんは祖父から店を受け継いで営業しているという。

重機を使って約30分で脱出

――どうして沼(ぬかるみ)にハマってしまったのですか?

私の業務に『工事現場への燃料配達』があります(重機や発電機に軽油を入れる)!
今回も重機に燃料を入れようと現場に入ったところ、今まで土砂が山になって通れなかったところがきれいに整地されておりました!
それで「通れるようになってる~」と思い突っ込んだら1ヶ所ぬかるみになっていて画像の通りタイヤが埋まってしまいました!泣

――よくあることなんですか?

これまでに何度もハマりました(笑)。特に当店は熊本地震の災害復旧の現場に行ったり、土砂降りの中、山中の工事現場に行ったりもするので気をつけていてもハマる時はハマりますね!
しかし皆さんのコメントを見ていると同じ経験をされたという方を何人も見かけたので仲間は多いようです(笑)。

ーーかなりのハマり具合ですが、どうやってぬかるみから脱出したのですか?

近くに燃料を入れる予定だったユンボ(※)がありましたので、そちらにワイヤーを繋げてタンクローリーを引きずりました!
こういった工事現場ではたまにあることで、ダンプで引っ張ったり重機で引っ張ったりすることで意外と早く抜け出せます!
今回もハマってから約30分ほどで脱出できました!

※ユンボ=油圧ショベルのこと

丸野さんは反響の大きさに「とても嬉しい」と大喜びしているが、実は丸野石油店は2016年4月に発生した熊本地震の影響により、2020年10月まで店の目の前から先が通行止めという、ガソリンスタンドとしては致命的な状況に陥っていた。

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