「洗濯1点29円」のPOPを作って家中に貼ったら面倒な家事が楽しみに!ワクワクする日常を生む天才にアイデアの作り方を聞いた

張り紙をはるだけで楽しく家事ができるなんて…!
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視点を変えて課題を解決

――このシステムを思いついたきっかけは何だったのでしょうか。

一人暮らしを始めて3年が経ち、最近は家事への楽しさが見出せなくなっていました。そこで、「何かモチベーションを上げる工夫はできないだろうか」という課題を自ら立て、考えたのがこの案です。

「家事の手伝いをした子どもに対して報酬を与える」という伝統的な手法を自身に対して使おうと思い、家事を遂行した自分自身にご褒美として報酬をあげるシステムにしました。

そして視覚的にもお得感を得ることを狙い、スーパーのPOP風に仕上げました。スーパーは家事との親和性も高く、画として面白いのではないか、主婦(主夫)にウケるのではないかと考えています。

――このPOPを作る際、どういった点を工夫しましたか?

店頭POPの文脈を損ねずいかに自然な表現ができるか、お得感を出せるかということにこだわりました。
また、本来は自分一人で行うものとして思いついたアイデアなので、いかに表現を一般化してどの家庭でも使えるようなデザインにするか、ということにもこだわりました。

価格設定は語呂合わせです。
29=服
54=ゴシ(545454545454=ゴシゴシ……)
249=入浴
26=風呂
(文字にすると、寒すぎて恥ずかしいです。)

5454…本当だ

――soraさんが発表する制作物はたびたび話題になりますが、その発想はどのように湧いてくるのでしょうか。

日常生活で見落とされていたり、価値のないとされているものの中にある面白さを発信したいと思い、コンテンツを作っています。

日常生活で自分の心が動いた瞬間をメモしたり、見つけた課題に対して視点を変えて解決法を探ったりを繰り返しています。

――今までTwitterで発表したものの中で一番のお気に入りと、その理由をお聞かせください。

「オンライン面接」シリーズでしょうか(ファンサうちわ、面接フィルターです)。

2020年8月にトゥギャッチで紹介したsora.Fさんの「内定ちょうだい」うちわ

今年はコロナによってオンライン面接が盛んに行われ、慣れない就活生は戸惑いの中にいました。こうした課題に対して、既存の正解ではない別のアプローチで解決を図ったのが、これらのツイートです。自分自身でもその発想の飛躍が気に入っています。

家事から就活まで、さまざまな課題を楽しく解決するsora.Fさん。その独特の視点から生み出される新しいアイデアに興味のある人は、ぜひTwitterをフォローしてみては。

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