リモートワークの効率が爆上がりするかも?今だから習慣にしたい「最高の昼寝」を追求してきた
私はここに来て作りたかったものがある。オーダーメイド枕だ。
枕はフカフカしていれば十分と思っていた。だが、最近、これは自分の周辺の話だが「リモートワークになったのでオーダーメイド枕を買った」という声を聞くようになり、俄然関心が高まっていた。
リモートワークと枕…これまでの話を総合すると、あくまで予想だが、運動量の減少などさまざまな要因が重なり、より快適な睡眠を求める人が出てきたのかもしれない。
今回取材で訪れた「日本橋 西川」にはオーダーメイド枕を注文できる売り場がある。
店舗で素材さえ揃っていればすぐに持ち帰れるということなので、この勢いで作ってみることにした。
まず、このなんとも形容しがたい計測器で頭の高さを図る。身長や頭の大きさなどでだいぶ個人差があることがわかる。
当たり前なのだが、形が人によってこんなに違うのがおわかりだろうか…。人の数だけ頭があるので、全員にぴったりくる枕があるはずなかったのだ。
だが、ここで認識が改まることになる。
「枕は、頭を支えるものではなく首を支えるものです!」
「えっそうだったんだ。枕を見ると、頭が気持ちよく置けるかどうかということばっかり考えてました」
ふわふわした感じの枕を見つけると、つい弾力を確かめながら頭を置いたときのことを考えていたが、実は首を支えるものだったのだ。知ってる人は知ってることかもしれないが、個人的にここは衝撃を受けてしまった。
枕の素材は8種類から好みのものを選べる。
素材を選んだら実際にベッドに寝転がり、枕の高さを微調整していく。枕はもちろん、このベッドさえも心地よく、わたしはまるで打ち上げられたアザラシだ。
枕の中身になるパイプを流し込んでいく。こうして自分だけの枕が出来上がっていく様子が見られるのも面白かった。
ここで作った枕は何度でも無料でメンテナンスしてくれるという。しばらく使ってみて微調整してもらおうと思っている。枕の微調整、なんてぜいたくな。
気になるお値段は、25,000円(税別)。高い、安いと考えるか。必要と感じるかはおまかせしよう。
ちなみに、お店が混みがちな土日、笠原さんは一日あたり20個以上の枕を作ることがあるそう。想像しただけで大変。
その後
「枕って自分の身体に合わせられるんだ」ということを知った。なにしろ、朝起きると時々痛かった首まわりがまったく痛くならなくなったのだ。寝返りして横向きになっても心地よい。「個人的2020年買ってよかったものランキング」に入りました。
(ここで本当におしまい)