釣り界隈のウワサ「100均マニキュアでデコったルアーはよく釣れる」を釣り初心者が検証してみた
トゥギャッチ編集部のふ凡社鈴木です。
釣り好きの間で、100均のマニキュアを買ってルアーをデコるのが流行っているらしい。そんな話が、Twitterで話題になっている。
「自分でデコったルアーで魚が釣れたら嬉しいだろうな。でも、本当に釣れるんだろうか」
気になったので、成人男性4人で「マニキュアデコルアー釣り大会」を開催してみた。
まずは人を釣ることから始める
ふ凡社鈴木は、釣りをやったことがない。正確には、幼い頃に大人に連れられて数回体験したことがあるが、ほぼ記憶も残っていないので、これはもう未経験といっていいだろう。加えて、マニキュアも塗ったことがない。
企画しておいてなんだが、主催者がこんなに右も左もわからない状態だとさすがに不安である。
「釣り経験者求む」
Togetter社内で募ったところ、3人から応答があった。おお、釣れた!逃がさねぇぞ!
こうして、成人男性4人による「Togetter釣り同好会」が発足した。
ふ凡社鈴木以外の3名について、この記事では便宜的に三平さん、鮎川さん、加瀬さんとする。
三氏の釣り経歴は以下の通り。
三平:親の影響で20年来の釣り好き。海釣りをメインに、一通りの経験アリ。今は年2~3回、海でシイラを釣りに行くらしい。
加瀬:ルアー釣り経験あり(海釣り)。現在も年1回ペースで釣りに行く。漁師家系に育ったため、海を見ると血が騒ぐ。カワハギ釣りが好き。
鮎川:小中学生のときにブラックバス狙いでルアー釣りをした経験あり。今回は25年ぶりくらいの釣り
3人ともバックグラウンドは異なるが、物心がついてから「竿を握り、ルアーをつけ、魚を狙った」経験を持っているだけで、大きなアドバンテージと言えよう。大変頼もしい!
釣りのターゲットを決める
続いて、釣りのターゲットを考える。
「海か!!!とりあえず海行けばいいんか海!!!」
くらいのテンションでいたら、三平氏より
「ルアー釣りは難しいので、最初は釣り堀とかにしたほうがいいと思います」
と超冷静なアドバイスが入った。なるほど、ルアー釣りは難しいのか。
関東近辺の管理釣り場(釣り堀のこと。この呼称も初めて知った)を調べたところ、ニジマスをはじめとするトラウト系の魚を扱っている施設で、ルアー釣りを体験できると分かった。
今回は、埼玉県朝霞市にある「朝霞ガーデン」という管理釣り場へ行くことに。
マニキュアを買いに行く
ターゲットが決まったところで、100均にマニキュアを買いに行く。今回訪れたダイソーアルカキット錦糸町店は、都内屈指の規模で、化粧品コーナーも充実している。
マニキュアがずらりと並ぶ棚の前に来た。もちろん、何をどう選べばよいかわからない。
「よくわからんけど、キラキラ光ると、お魚さんにもよく見えるのではないか」
という希望的観測のもと、とりあえずラメ入りのマニキュアを中心にみつくろうことにした。
ダイソーのマニキュアはさまざまな種類があり、お値段も1本110円とリーズナブル。気軽に試行錯誤できるし、ハケを別途用意する必要もない。釣り好きの人にとっては、うってつけの選択肢なのだろう。
いざ、マニキュアデコ会
トラウト系の魚は、「スプーン」という種類のルアーと相性がいいらしい。釣具店に行ってみると「管理釣り場コーナー」があり、たくさんのスプーンが陳列されていた。
マニキュアを塗るので、RodioCraft(ロデオクラフト)というメーカーの、色がついていないスプーンを購入。パッケージを裏返すと商品名に「塗っちゃって」の文字が!自分で色塗りをするのが前提のようだ。
Togetter釣り同好会のメンバーで集合し、マニキュアデコ会を開催した。
「おお、これがマニキュア」
「スプーン、思ったより小さくて塗りにくいな」
「どうせならいろんな色塗ってカラフルにしたい」
「薄い色だとたくさん塗らないとだよね」
「トップコートはどのタイミングで使えばいいんだ」
成人男性4人が、額をつきあわせて真剣にマニキュアを塗っていく絵は、なかなかシュール。
個人的に戸惑ったのは、ラメの配分調整だ。大小さまざまなサイズのラメが入っているマニキュアがあったのだが、狙った大きさのラメをハケで取り出すのがとても難しい。何かコツとかあるんだろうか。
あれこれ考えながら、メンバーが完成させたルアーがこちら。
元が真っ白だったことがわからないくらいカラフルになった。同じ選択肢の中から塗ったはずなのに、柄にいろんなバリエーションが生まれて楽しい。早く彼らを泳がせたい!
ちなみに、真ん中のエビみたいなルアーは、スプーン以外でも検証するために購入した1匹で、こちらも先端部分(元は透明だった)をマニキュアでデコレーションしてある。名前は明海ちゃんだ。
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