5歳の娘がキャットフードのカプセルトイをほしがった理由は、亡くなった愛猫さんのためだった
Twitterユーザーのフクダカズヤ(@ka_z_yan)さんは、娘さんがカプセルトイを欲しがった理由をツイートした。投稿を見たユーザーから「とても心優しいお嬢さんですね」「思わず涙出ちゃいました」などの声が寄せられている。
先日外出先で長女がキャットフードのミニチュアガチャガチャをやりたいと言い出したのでしぶしぶやらせた。
そしたら今日、遺影の前にお供えしてあった。
…なるほど、こうしたかったのね…。 https://t.co/bQE4auAduS
— フクダカズヤ[Kazuya Fuquda] (@ka_z_yan) 2020年9月23日
フクダさんの娘さんが「キャットフードのカプセルトイがほしい」と言い出したのは、2020年3月に亡くなった愛猫・ぽてとさんにお供えをするためだった。ちなみに、このカプセルトイは株式会社J.ドリームの「ぷにっとペットフード缶づめBC」だ。
子どもの近況ツイートのはずが予想外な展開で個別にお返事できないのでこちらから。
子どもの意外な視点と思いやりにボク自身も学ぶものがあるなと感心しています。
缶詰はJドリームさんの「ぷにっとペットフード缶づめBC」という商品で筐体はホームセンターのペットコーナーにありましたよ。 https://t.co/f3iHTMOS6H
— フクダカズヤ[Kazuya Fuquda] (@ka_z_yan) 2020年9月24日
娘さんとぽてとさんとがどのような関係だったのか、トゥギャッチ編集部はフクダさんにお話をうかがった。
「ペットを飼っている」感覚ではなく「家族」
――娘さんとぽてとさんはどのように接していたのでしょうか。
ぽてと(男の子)は「兄弟」という認識を持っていたように感じます。 長女が赤ん坊だったころはベビーベッドや猫用テントの中で一緒に寝ていて、攻撃的な行動は一切ありませんでした。 長女が3歳くらいのとき、指を洗うときに「中指はお兄ちゃん指、ぽてとだよ」と教えていたので「ペットを飼っている」という感覚ではなく「家族」として認識していたと思います。
――缶詰は、ぽてとさんの好物あるいはごちそうだったのでしょうか。
カリカリと缶詰、わりと半々にあげていたので「ごちそう」というわけではないです(笑) カリカリはフードディスペンサーに入れていたので「ダイヤルを回したい」と何度か長女がお手伝いしてくれました。 長女が缶詰をあげたことはないのですが、ガチャガチャのパッケージになっているハチワレの猫がぽてとと重なったことと、ママゴトの延長で「これなら食べさせられる」と考えたのかもしれません。
ぽてとさんは、フクダさんがデザインで携わった猫フィギュア「ねこぶそう」のモデルになっている。
――「ねこぶそう」の猫フィギュア(写真右側)で娘さんたちはよく遊んでいるのでしょうか?
お人形のペットという役ではなく、猫同士のママゴトみたいな感じでよく遊んでくれてます。(2歳の次女は)時々わがままを言ってお風呂に入ってくれないときがあるのですが、「じゃ、ぽてとと一緒に入ろうか?」とフィギュアをさしだすとすんなり入ってくれます(笑)
「ねこぶそう」は完成品の猫フィギュアとプラモデルの部品で構成されており、想像力で自由に組み立てて形を作る…というコンセプトの商品なのですが、幼さゆえ形らしい形にはなりませんが「ぽてとがお空にいても怖くないように飛行機作るんだ」と言ってくれたときも泣いてしまいました。
2歳児の次女が時折手におえない程のイヤイヤを見せる。昨夜も入浴前にイヤイヤが始まってしまい、
「じゃ、ぽてとのお人形とお風呂行く?」
と #ねこぶそう の猫フィギュアを差し出したら握りしめて浴室に向かいはじめてあっさり解決。
愛猫の力はまだまだ現役のようです。 https://t.co/6fEywFC1J0
— フクダカズヤ[Kazuya Fuquda] (@ka_z_yan) 2020年5月30日
――娘さんとぽてとさんとのつながりの深さを感じました。ご回答ありがとうございました。
ぽてとさんの写真のまわりには、今もオカメインコのフィギュアや猫の人形、そして「ねこぶそう」のフィギュアも置かれているという。娘さんの思いやりに、ぽてとさんもきっと喜んでいることだろう。