お散歩してる犬型ロボットに本当のワンちゃんが困惑!念願の対面を果たした感想を「飼い主」さんに聞いてみた
犬型のロボット「Unitree A1」が、本物のワンちゃんと出会った瞬間を収めた動画に注目が集まっている。投稿したのは、明治大学の総合数理学部先端メディアサイエンス学科で教授・学科長を務める(@HomeiMiyashita)さん。Unitree A1を大学構内で散歩させる試みの最中に、本物のワンちゃんに遭遇したという。
念願のわんちゃんとの対面w #A1犬屋敷 https://t.co/KiJGfIWr8V
— 宮下芳明 Homei Miyashita (Professor, Meiji University) (@HomeiMiyashita) 2020年9月16日
お散歩中の「Unitree A1」は、まるで本物の犬のように4足歩行でワンちゃんに接近。しかし見慣れないロボット犬に囲まれたワンちゃんは、困惑したような様子で顔をキョロキョロとさせていた。
今回「Unitree A1」とワンちゃんが出会った明治大学中野キャンパスは、かつて徳川綱吉の「犬屋敷」だった場所。今でも、犬の散歩をする人が多いのだそう。宮下教授も、Unitree A1の散歩中に本物のワンちゃんと遭遇した時、ワンちゃんがどんなリアクションをするのか楽しみにしていたという。
【散歩予告】 明治大学中野キャンパスは、かつて徳川綱吉の「犬屋敷」だった場所で、今も犬の散歩をする人が多いです。9月16日(水)12時頃、犬ロボットを連れて周辺を散歩してみようと思います。本物の犬がどうリアクションするかが特に楽しみw 興味ある人は、感染対策のうえで見に来てください! https://t.co/eoAOPISJm2
— 宮下芳明 Homei Miyashita (Professor, Meiji University) (@HomeiMiyashita) 2020年9月13日
トゥギャッチ編集部では、Unitree A1の「飼い主」の宮下教授に、お散歩させた経緯などを伺った。
――この犬型ロボットは中国のUnitree社製と聞きました。どうしてキャンパス内で散歩させることになったのでしょう?
コロナ禍の影響で、入学後一度も大学に来ることができなかった1年生たちが初めて大学に来る日でした。彼らを歓迎する意味でキャンパス前のエリアで動かしてみたところ、一般の方々や犬からも反響が大きかった、という感じですね。
――「Unitree A1」の動きを初めて見たとき、どんな感想でしたか?
Unitree A1は、人間が持ち運べる重量と素早さを兼ね備えているという意味で、(同じ犬型ロボットの)ソニーのAIBOやボストン・ダイナミクスのSPOTとも違っていて、AIBO・SPOTのどちらにもできないことができる可能性を感じました。
――Unitree A1をキャンパス内で散歩させてみて、特に印象に残ったことを教えてください
かつて徳川綱吉の「犬屋敷」だった場所で、数百年後にロボット犬が散歩する時代が来ようとは当時誰も思わなかったろうなと。一方で、人間が動物に対して抱く愛情は変わらないんだなあと思いました。
――「Unitree A1」は今後、どんな場所で活躍しそうでしょうか?
まだ未知数だからこそ、我々研究者がその可能性を試していくべきだと考えます。買い物代行やバリアフリーにすべき段差の検出、ドローンの離発着台としての使用、警察犬、盲導犬、そしてもちろんペットとしての可能性も試していこうと思っています。
――私たちが暮らす街の様々な場所で、「Unitree A1」を見られるようになる日が来るかもしれませんね。ご回答ありがとうございました。
「Unitree A1」のお散歩の様子は、宮下教授自らまとめたTogetterまとめで詳しく見ることできる。ほかのワンちゃんと対面した際の様子も紹介されているので、気になった方はぜひチェックしてみては。