20代女子が「レンタル二郎食べる人」の完璧なエスコートで人生初のラーメン二郎を攻略してきた
二郎のコール(注文)はどうすればいいのか
じゃあ、二郎ってオーダーの仕方が少し独特なんですけど、ニンニクとか脂も苦手じゃなければ「にんにく入れますか?」って聞かれたときに「ニンニクアブラ」って答えるのがおススメです。
オーダーが独特なんですね。そこの文章だけ切り取ったら、会話が成り立っているのか不安になる。
「入れますか?」って聞かれてるんだから、YES or NOじゃないんですか?
「ニンニク入れますか?」
「ニンニクアブラ」
......なんか面白くないですか?笑かそうとしてます?マジ?
マジです。二郎でのオーダーで「ニンニク入れますか?」って聞かれたら、
この4つの量を聞かれていると思ってください。
例えば「ニンニクアブラ」と答えれば、ニンニク、アブラ、野菜、味付けが全て通常の量で出てきます。
量は基本的には4段階あって
「抜き、普通、マシ、マシマシ」
があります(もっとすごいチョモランマとかもあるんですけど、とりあえず省略しますね)。
だから例えば、野菜多めで味付けを濃く、ニンニクは普通の量で、アブラは抜きが良ければ
「ヤサイカラメマシ、アブラ抜き、ニンニクで」
と言えば伝わります。
ヤサイとカラメに関しては、何も言わなければ普通の量が出てきます。
「カラメマシ」というのはスープのベースになる部分を野菜の上からもかけるという事です。味が濃く(しょっぱく)なります。
この注文の事を、コールと呼びます。
コールややこしいな...。
ほとんどの方が、このオーダー方法のところでテンパってしまうんですよ。でも、わからなければ普通に自分の言葉で言えば伝わるので大丈夫です!
ルールを間違えると怒られるとか…ないです?
大丈夫です!
(なんか不安になってきたな...)
お店に到着!
清水くんと二郎のシミュレーションをしているうちに、お店に着きました。
そして驚いたのが...
ズラリ並んだ黒烏龍茶.....なんか多くない???
いかに二郎がアブラたっぷりなのか。そして、それでも食べたいんだというジロリアン達の情熱が伝わってきます。
清水くんへの質問を続けます。
毎日二郎を食べていて、健康面は大丈夫ですか?っていうか...飽きないんですか?
正直たまに飽きます(笑)。でも、またあの二郎の行列に並ぶとワクワクしてくるんですよね!
健康面は、毎日柔道でハードなトレーニングをこなしているし、二郎を食べるとき以外は緑黄色野菜を多く食べたり栄養面も気にしているので今のところ大丈夫です。二郎食べた後は、あまりお腹が空かなくて一食抜くような事もありますし。
(この人は、二郎の為に生きているんだなぁ。。。)
そうこうしている内に行列が進んだので、店内で食券を購入してカウンターに座りました。
ーーーよし、さっき練習したコールだ!
...と思ったら、店員さんは麺を茹でたりしていてなかなか来ない。5分くらいただ座ってました。コールをするのはラーメンが出来上がる直前なのです。
殺伐とした店内で清水くんに「遅いですねぇ」なんて悠長に声をかけるのも気まずいので、店員さんの手元を観察しながら清水くんと話をして待ちました。
ちなみに清水くんの体脂肪率ってどれくらいなんですか?
12%ぐらいですね。
え、毎日ラーメン食べてるのに...?
実は、レンタル二郎食べる人を始めてから体重が5キロ以上減ったんですよ。なんか、二郎食べたら食べた分ちゃんとトレーニングしなくちゃと思うようになって、以前より部活も一生懸命に取り組むようになりました!
おお...それは何よりです。
それにしても…だんだん緊張してきました。店内は無駄な会話がないというか…何でこんなに静かなんですかね。ほかのお客さんを見てもちょっと怖いかも(と、小声で聞いてみる)。
お客さん達も、緊張しているんだと思いますよ。
(緊張しながら食べるラーメン屋とは...!?)
その時、突然店員さんが話しかけてきた。いよいよコールを使うときが来た。
「ニンニク入れますか?」
うわっ!急に来た!油断してた...! 「ニ、ニンニクアブラで!」
...言えた!清水くんは目で「オッケーです」みたいな合図を送ってくれました。そして、
二郎はティッシュを置かないお店が多いんです。
と、ティッシュとウェットシートをテーブルの上に置いてくれた。すごく気が効くよき青年だ…。
食べてみてわかったのですが、二郎のラーメンって、脂質が多いのが特徴的なんですよね。テーブルや食べた後の口がベタベタになるのは目に見えている。
女性が1人で来たとき、ウェットシートやティッシュを忘れてしまい、店内にもないとなると...。ヘビーですよねぇ。「もう来ないわ」と思う要因の一つになりかねないのでは…と思っていたのですが、ティッシュをそっと差し出す優しさから「そんな事で二郎を嫌いにならないでね」という清水くんの二郎愛を感じました。
そして、コールからが早かった。