0

受験生のみなさん、受験勉強、ならびに入試本当にお疲れ様です。

国公立大学二次試験の期間ももうすぐ終わり…

毎年1月になると大学入試センター試験の話題でもちきりになるなか、必ず現れるのが試験での不正行為。2019年度の大学入試センター試験でも次のような不正行為が発覚してしまった。

・地歴・公民で参考書の画像を見ていた

・理科の試験中にスマホ使い検索、計算

センター試験終了=不正4件、スマホ使用も-検索、電卓、成績無効に(2019/1/21,時事ドットコムニュース)

2011年には入試問題が某質問袋サイトに投稿され、回答が投稿されていた…なんてことも。

こっちは一生懸命勉強してきたってのに、スマホ持ち込んで答えをググるとかありえない。受験生ならそんな気持ちになるだろう。しかしいっぽうで

「スマホ持ち込みできたら、どれだけ点数アップできるんだろう」

なんて思ったことはないだろうか。筆者はある。ググればあらゆる情報が引き出せる今、もしかしたらけっこうな高得点が取れるのでは? 何なら東大受かっちゃうのでは?という疑問がわいたのだ。

この疑問を解消すべく、実際に「スマホがあるとセンター試験でどれだけ得点が取れるのか」を現役大学生に頼んで試してみることにした。

実施のルールは次の通りだ。

〜実施要項〜

・解くのは国語・英語・理科(生物基礎・化学基礎)・社会(日本史・世界史)の4科目。
・数学と英語のリスニング問題はスマホがあっても役に立つ要素がないので割愛(リスニング問題は入手困難だった)。
「自力組」と「チート(スマホ)組」に分かれる。
・試験問題は平成31年1月に実施された大学入試センター試験と同じものを使用。
・制限時間も実際の試験と同じ。
・事前に勉強はしない。

担ぎ出された現役大学生たち

担ぎ出されたのは現役大学生。今回は学力を競う目的ではなく試験の感触を知るための実験なので、学年もバックボーンもバラバラだ。

「解いてるところ撮らせて」と言って集中力を途切れさせる

「謎解き得意です!」と言いながら参加した脱出ゲームで2回殺人鬼に捕まった東大生、単位がギリギリで卒業が危ぶまれ怯えながら就職先への言い訳を考えていた国立大学4年生、卒業後の進路を考える余裕がない国立大学3年生、国立理系狙いだったがやむなく私大文系に進んだ私立大学3年生など、合計6人。粒ぞろいの人材だ。

かくいう筆者は大学入試センター試験を受験したのははるか昔。高みの見物である。

~以下、実際に出題された問題に関する発言があるのでご注意ください~

「センター試験、スマホでぜんぶ解く」チート組の受験と感想

まずはチート組。スマホを使えるということで気楽そう。試験を受けてもらい、感想を聞いてみた。

PCもがっつり使ってた

大学4年生T(国語、英語担当)

 

英語

文法以外はGoogle翻訳を使いまくりました。もうこれあったらチョロいです。

国語

現代文はまったく歯が立たず。古文は作品名(平成31年度は「玉水物語」)でググると、現代語訳が見つかったりするんですよね。それが見つかればけっこうイケます!でも、自力で解いたほうが楽です!


Tはギリギリまで外国語科目の単位を残すという語学学習に熱心な学生。試験にスマホを持ち込めないストレスを解消するかのようにGoogle翻訳を使いまくっていたのが印象的だった。

大学3年生S(化学・生物担当)

 

化学・生物

・何を調べればいいのか考えるのがめちゃくちゃ大変。正直ノー勉でスマホを持ち込んでも絶対合格できない。センター試験は当たり前の知識を当たり前にさくさく解いてくものなので、検索してると圧倒的に時間が足りない。

・ネット上に受験用知識は落ちてない。ちゃんと正解できた部分は参考書の写メが検索に出てきたところだったので、参考書ってやはりとても偉大です。


ネット上にはGoogle翻訳があり、そして参考書の画像まで落ちているのだ。危険すぎる。2019年度は試験中に参考書の画像を見ていたという不正行為があったのも「参考書は偉大」な証拠かもしれない。

単語の意味さえわかればなんとかなっちゃう可能性は高い

大学3年生Z(日本史、世界史担当)

 

日本史・世界史

・大和朝廷~平安時代あたりまではネットでの情報も少なく、ググってもすぐにはわからなそうだったので勘と昔の知識で解くのも多かったです。

・近現代史に関しては、検索すれば出てくるので解きやすかったですが、資料を見て答える問題はスマホ使ってもわからないので、自力で解くしかなかったです。

・世界史はまったくやったことなかったのでひと目でわかる問題がなく、すべてググったので1問(制限時間に)間に合いませんでした。スマホでカンニングするなら世界史おすすめです。

センター試験スマホでぜんぶ解く

彼は「現役のときよりちょっと点数高くてホッとしました」とも言っていた。チート受験なのに。

3人とも共通しているのは、結局自力で解かないと難しい、あるいは自力のほうが楽という感想を持ったという点だ。

20数年ぶりにセンター試験に挑んでみた、チートで

筆者は現役時代「日本史の年号を覚えるのがつらい」という理由で政経を選択した。当時の点数は70点前後だったはず。思い出を補正して点数を盛ってる可能性は100%あるが…などと思いながらチート受験に挑んでみることに。

第一問。

「NNP」でググる。

「国連海洋法条約」でググる。

「NATO加盟 いつ」でググる。

第一問からGoogle検索を駆使し始めていて自己嫌悪に陥る。

検索履歴が政治経済用語で埋まる

途中から集中が切れ、愚痴を言い出す。

大学生に怒られる

検索しながら解いていくと、あっという間に30分が経過。検索するのが面倒くさくなり、後半の問題はほとんど自力(適当な勘とおぼろげな記憶)で解いていた。

自己採点すると47点だった。チートなのに。やっぱり思い出補正してたかも…。

受験勉強してた頃の知識なんて完全に抜けている状態で、スマホがあるからと過信していた。勉強して覚えていたほうがずっと解きやすい。特に経済系の問題がダメすぎたので、池上彰さんの番組を見ることから始めようと思う。ほんとすみませんでした。

チート組の全部の試験を終え、さっそく集計してみた。

(次ページ)チート組の試験結果はいかに…

 

コメント