京都大学の助教で惑星科学者の佐々木貴教(@sasakitakanori)先生が、学部生向けの講義「宇宙科学入門」でレポート課題を出した。この課題は毎年「感想の部分はなるべくオリジナリティあふれる楽しくなるようなもので」という条件を付けているそうで、佐々木先生が実際に提出されたレポートの“感想”の一部をTwitterへ投稿してくれた。
先週行った学部生向け講義「宇宙科学入門」のレポート課題ですが、毎度おなじみ「感想の部分はなるべくオリジナリティあふれる楽しくなるようなものでお願いします」を今年もやったところ、いろいろと面白いものを書いてきてくれたので、一部ご紹介します。
— SasakiTakanori 佐々木貴教 (@sasakitakanori) 2018年11月1日
まず『ポケットモンスター』の「アンノーン文字」で全文が書かれたもの。これには佐々木先生も見た瞬間に笑ってしまったようだ。
そんな中で見た瞬間に笑ったのは、こちらのレポート。最初はこれを画像と一対一対応させながら翻訳していくのはしんどいなあ、と思ったのですが、よく見るとアルファベットの形をデフォルメさせてるだけだったので、意外と簡単に解読できました。 https://t.co/NveSpcAw0Z
— SasakiTakanori 佐々木貴教 (@sasakitakanori) 2018年11月1日
そして佐々木先生が選んだ今年の最高傑作は「すごいな たいようけい」と、太陽系の素晴らしさを女声合唱で表現した楽譜だ。あまりの出来の良さに、ボーカロイドに歌わせて投稿されたのが次のツイートだ。
そして、今年の最高傑作は、文句なしにコレです。太陽系の素晴らしさを女声合唱で表現してくれました。早速ボカロに歌わせてみたので、ぜひお聞きください! https://t.co/EByz5N4ctd
— SasakiTakanori 佐々木貴教 (@sasakitakanori) 2018年11月1日
これらの投稿に対し、Twitter上では「講義の感想でこれは笑う」「京都大学の自由な校風すごい」といったコメントが寄せられた。
佐々木先生が「オリジナリティ」を条件に入れているのは、400人もの受講生がいる中、真面目なレポートを400枚も読むのがしんどいためだとか。
@rlmopvgekp この講義、受講している学生さんが約400名もいまして、真面目な感想を400枚も読むのはしんどいので(笑)、採点が楽しくなるような面白い感想レポートを書いてもらうようお願いしています。
— SasakiTakanori 佐々木貴教 (@sasakitakanori) 2018年11月2日
アンノーン文字で書けば解読してくれ、楽譜を書けばボカロで再生してくれる教授がいる…自由度が高い京大だから成せる「オリジナリティのあるレポート課題」なのかもしれない。