「いいモノ」に「いい」と伝えなかったらどうなる? その図解をめぐり議論が巻き起こる

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 みなさんは日頃、感謝や称賛などのポジティブな気持ちを、きちんと言葉で相手に伝えているだろうか。言葉なしで通じ合えると思う仲でも、言葉に出さないと相手に伝わらないことも多々あるはず。そうでないなら、なおさらだろう。

 現在Twitter上では、ポジティブな思いを伝えないとどうなるかを図解したイラストが話題だ。

 こちらの図で説明しているのは、ある製品の開発者と利用者のやりとり。黒は開発者、青は多くの利用者、赤は一部のクレーマーを示しており、内容をまとめると以下の通りになる。

 1)製品について、利用者の多くはいいものだと思っているが、開発者に伝えない。

 2)一部のクレーマーが開発者に改善要望を出す。

 3)開発者が要望に応え、クレーマーは満足する。しかし多くの利用者は、改悪だと思っており、そのことも伝えない。

 4)それにより利用者が減った結果、開発が終了。製品を「いいもの」だと思っていた多くの利用者は残念がるが、そのことも伝えない。

 声の大きい少数派である「ノイジー・マイノリティ」の発言により、物言わぬ多数派の「サイレント・マジョリティ」が望まない結果になってしまうという、わかりやすい例だ。

 これに対して、「このツイート、よい」と投稿者にさっそく伝えるTwitterユーザーが現れたほか、「App Storeでもアプリに満足していれば、レビューしない人が多い」「クレーマーの意見を聞くのも運営の仕事。厄介なのはクレーマーの理想」「全ての人間関係に言えること」など、さまざまな意見が寄せられている。

 開発者にとって、利用者の意見は気になるもの。満足しているから何も言わないのではなく、ポジティブな気持ちを積極的に伝えることは、意外と重要なのかもしれない。