咳をするときグーにするのはなぜ? 斜め上すぎる仮説が話題に
日常で行う何気ない仕草。その発祥や意味を考えたことがあるだろうか? 現在Twitter上では、こんな仕草が注目を浴びている。
咳・くしゃみは手ではなくマスク、なければハンケチ等で押さえるべきでありながら、あの「グーの拳で咳をする」という行為が何処発祥の習慣で何の効果を期待したものかが、調べてましてもどうも判りません。思うにサプレッサーよろしく音量を下げ目立たずに攻撃する、あるいは命中率の向上でしょうか。 https://t.co/sQOAsL5mSm
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年1月11日
それは、咳をする際に口の前で拳を握る動作だ。
上記のツイートの投稿者で、ピクトグラムによる標識やステッカーなどを扱う株式会社石井マーク(@ishiimark_sign)によれば、この仕草がどこで発祥し、どんな効果を期待したものか調べても、わからなかったそう。「音量を下げて目立たずに攻撃する、あるいは命中率の向上のため」という仮説(?)をイラストで表現しているが、かなりインパクトがある…。
尚、この仕草は古くから頓服薬や写真素材でも頻繁に現れるように一般的でもありましたから、私共の「ピクトグラム」などの分野とも何ら無縁ではございません。例えば風邪の症状を図案化する場合、「咳である事が判別しやすい仕草で表した図」が、防疫の観点では不適切という視点も鑑みねばなりません。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年1月12日
咳のときにグーを構える仕草は、風邪や体調不良のイメージに使われることは少なくない。しかし、投稿者によれば、ピクトグラムの制作では、一般的にわかりやすさとともに、感染症の予防としては不適切かもしれないという点も考慮しなければならないとも述べている。
@ishiimark_sign マスク、ハンカチが無く、手で受け止めるにもパーだと手のひらに唾を飛ばす事が汚く感じてしまうので、表面積を小さくかつ周りに飛ばさないように、至近距離でのグーにしてるんだと思います(マジレス)
— 遥希 (@nicky_nn430) 2017年1月12日
@ishiimark_sign 真面目に考えるなら、掌で防ぐと汚れが付いて嫌だけど、全く防がないのも気が引ける、という心理によるものではないでしょうか? 掌より親指側面なら多少唾が付いてもまだその後の移動で困らない、みたいな。
— 銀世界の半分はモヤモヤで出来ています (@Argent_land) 2017年1月11日
@ishiimark_sign 想像ですが、アメリカ等で見られる「くしゃみを肘で受ける」動作が変化して伝わったものかと
— Pany (@Pany1214) 2017年1月11日
この仕草の意味について、Twitterユーザーの間では「咳を受ける手の表面積を小さくしつつ、周りに飛ばさないように」「手のひらに汚れが付くのは嫌だだ、まったく防がないのも気が引けるという心理によるもの」「海外で見られる、くしゃみを肘で受ける動作が変化したものでは?」など、さまざまな推測がなされている。
伝染さない咳やクシャミの仕方
風邪の咳やクシャミを手で受けると手が唾液(with菌&ウイルス)まみれになり
触った物を伝わり感染を拡げてしまいます
とっさの咳クシャミは肘で受ける!
1番良いのはマスク着用
2番はティッシュで受けすぐ捨てる
手で受けた場合はすぐに洗いましょう https://t.co/MRw9zzRK5K
— 深谷朋昭 明寿漢方堂 (@FukayaTomoaki) 2016年12月3日
はたしてグーに意味があるのかは不明だが、薬剤師の深谷朋昭さん(@FukayaTomoaki)によれば、とっさの咳やくしゃみは肘で受けるのがよいとのこと。
風邪やインフルエンザが流行する季節。周囲の人にうつさないマナーとして、マスクやティッシュの使用、とっさのときは「肘で受ける」を心がけよう!