マンガを描くときに欠かせないコマ割り。基本的な要素だが、ページをどのように区切るか悩む人も少なくないという。
現在Twitter上では、そんなコマ割りにまつわるツイートが注目されている。
マンガの投稿作を読んでいて思ったのですが、担当付いてない投稿し始めの方だと、見開き3段組になっている人が多いなあと思いました。意図せずやってしまっていたら、気にしてみてください。そこから抜け出すだけでコマ割りが上手くなるんじゃないかなと思います。CCC担当より。 https://t.co/BUXgeDKgV0
— クッキー編集部公式@2024年5月号発売中! (@cookieshueisha) 2017年1月11日
集英社の少女漫画誌「クッキー」の編集部(@cookieshueisha)によると、「見開き3段組み」と呼ばれるコマ割りは避けたほうがよいという。このコマ割りでは、どのコマもほとんど同じ大きさになり、メリハリが出せないため、地味な絵に見えてしまうのだ。
対策としては、1つ1つのコマとして考えず、一連のシーンをカット割りするつもりでコマ割りしたり、最も読者に見せたい大ゴマを決めてから、ほかのコマを埋めるといったことが考えられるそう。
@cookieshueisha まったりした空気感を出すなどの意図で多用してるなら、それも良いと思います。ただ、何の意図もないとか、ダイナミックな画面作り、メリハリのある画面作りを目指しているなら、ちょっと立ち止まって考えても良いかもしれません。
— クッキー編集部公式@2024年5月号発売中! (@cookieshueisha) 2017年1月11日
@cookieshueisha 三段組で同じ面積のコマばかり続くコマ割りを、何も意図せずやっていたとしたら勿体ないかも。もっと自由にのびのび描いても良いんです。ということで本題がこちら→https://t.co/varPnZlOqg
— クッキー編集部公式@2024年5月号発売中! (@cookieshueisha) 2017年1月12日
3段組みのコマ割りは作りやすいのですが、それしかやってはダメってことはなくて、もっと色んな表現をしても良いんじゃないかと思います。とくに少女マンガは感情に沿って読んでもらうものなので、コマ割りも気持ちの盛り上がり重視で考えてみても良いかもしれません。CCC担当より。 https://t.co/A6JmicJvV5
— クッキー編集部公式@2024年5月号発売中! (@cookieshueisha) 2017年1月12日
続く投稿では、まったりとした空気感を出す意図があれば、3段組みでもよいとしている。その上で、少女マンガの場合、主人公の感情によってコマ割りを変えることも多く、自由にコマ割りすることの重要性を訴えている。
他社さんですが引用RT。
同感ですが、地味で窮屈な見開きの次に、バーンと大ゴマが来るとそれはそれで爽快感があります。
大切なのは緩急。見開き単位でも、シーン単位でも、作品単位でも、緩急を意識し続けてください。
基本中の基本ですが見開き単位でネームを描くこと。ペラ1枚ずつはダメよ。 https://t.co/tm0Y0PvjHh
— 鈴木綾一@講談社クリエイターズラボ (@ym_suzuki) 2017年1月11日
これに対し、講談社の青年マンガ誌「ヤングマガジン」の編集部(@ym_suzuki)は、「見開き単位でも、シーン単位でも、作品単位でも、緩急を意識し続けてください」と緩急の大切さを説いている。
普段からマンガを読んでいる人でも、コマ割りについて、ここまで考えられていることを驚いたのではないだろうか。また、マンガを描いている人は、自分の作品のコマ割りをあらためて振り返ってみてはどうだろうか。