どうしてインターネットの人って性格悪いの?
インターネットを見ているといつも喧嘩ばかりしていて疲れませんか?
どうしてインターネットには悪意が蔓延するのか、そして悪意にどうやって対処するべきか・・・。有名なインターネットの博士の意見を聞いてみましょう。
<登場人物>
仕事のときにツイッターをしているOL。
仕事のときにツイッターをしているOL。
仕事のときにツイッターをしている博士。
今日もネットの人たちはしょうもないことで争ってる・・・
ハァ~・・・
どうしてインターネットの人たちって仲良くできないんだろ・・・
あなたは・・・
いつぞやのツイッターはかせ!?
いや違う、わしはインターネットはかせじゃ。
ツイッターはかせとは似て非なるものじゃ
本当によく間違えられてこっちも迷惑しとるんじゃ。
この機会に見分け方を憶えておいてくれんかのう。
このとおり一口にはかせと言っても色々あるんじゃ。
もうこれで間違えずに済むじゃろ?
結局ツイッターはかせとインターネットはかせは外見が一緒じゃん
はあ、インターネットの人たちっていつ見ても喧嘩してるなって・・・
それはワシが専攻している分野じゃないのう・・・
ワシは主にネット接続に関するトラブルを扱ってるんじゃ
そういうネタに関してはワシよりツイッターはかせが適任じゃろう。紹介してやるから待ってるんじゃ。
~10分後~
フォッフォッフォ、何か悩んでいるよ・・・
って、エリコちゃんじゃないの。
ツイッターはかせの痛風が改善するまでの間代わってもらっているんじゃ。あとはよろしく頼むぞい。
どうしてインターネットの人って性格が悪いの?
息抜きでネットしてるのにさらにストレスが溜まっちゃうなんて本末転倒ですよね。
インターネットに性格悪い人が多い理由にはさまざまな説があるわ。経済学、統計学、社会学的側面・・・
でも全部をなぞっていたらキリがないから今日は代表的なものをいくつか紹介するわね。
1.同じ人でも振る舞いは違う説
当然だけど、同じ人でも現実とネット上では振る舞いが違う・・・
そして、ネットでは悪く振る舞うために嫌な人ばかりに見える・・・
これは「実際に悪い人ばかりが集まるわけではない」という見方でもあるぶん他の説よりは救いようのある解釈といえるわね。
でも、気をつけて!たとえその場での振る舞いがペルソナ(仮面)であったとしても、蓄積すればパーソナリティ(人格)になる・・・
このように、インターネットばかりしているとどんどん性格がおかしくなり、やがて日常生活も困難になる・・・
フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションの温かみに触れ、そっちを自分の性格のベースにしないと破綻してしまうわよ。
2.お金のかからない娯楽だから説
2つ目の説は「同じ質のサービスを同じ場所で提供しても値段が変われば客の質も変わる」という事実に基づいたもの・・・
たとえば同じ町、同じ内装やサービスで同じコーヒーをA店では200円、B店では1000円で提供したとする・・・
このとき、1000円のほうの店には上品な客が集まる一方、200円の方には粗暴な客やクレーマーのような質の悪い客が集まる。
そんなこと断言していいんですか!?
そう、公にこんなことを言えば貧困者差別だということになって炎上は免れないわね。
でも、裏では暗黙の了解として扱われていて、採算よりも「客の質を保つために」値上げを繰り返すサービスもあったりするの。
つまり・・・
つまり、インターネットは「外に出かけるお金がないので無料で暇つぶししている人が多く、問題が絶えない」という説。
確かに・・・お金があったらネットなんてしないわ・・・
でも、こんなことツイッターなんかで言っちゃだめよ。
ボロクソに言われたあげく5年先まで詰られることになるわ。
3.悪意は伝達力が強いから説
少し前に、ネット上でこのような活動が話題になったわ。
ある男が「難民はクズだ」というボードを下げて立っている・・・
道行く人は当然、彼に「そんなこと言うな」「お前はひどい奴だ」と怒って話しかける。でもこれは計算のうちで・・・
彼は慈善団体のメンバーだったの。一方で、「難民を救おう」というボードを掲げたら、人々は無視し、ビラを受け取ることもしない。
要するにこれは、「善意を心に秘めているなら行動に移そう」というメッセージを伝える大規模な社会実験だったわけ。
でも、この実験の結果が示しているのは「誰の心にも善意がある」というような甘っちょろいものではない。
単に、「人は悪意が無視できない」ということなの。このことをよく憶えておいて。
要するに、善意と悪意が同じ量あっても悪意のほうが目立つ、ということなのかな。
ネットに悪意がはびこる理由
上の図のように、善意にもとづいた情報より悪意に基づいた情報のほうがはるかに伝播力が強い。何故か?
善意に基づいた情報は善意に共感する人しか伝播しない。
対して、悪意は「善意によっても」拡散されるのよ。
現実でいえばこれは「Aさんがあなたの悪口を言ってたよ」と伝聞する行為に相当する。
まず不用意なウシさんが特定のブタからの仕打ちによって受けたイメージを全員に当てはめて批判する・・・
これを見たブタさんが「誰かこいつを糾弾しろ!」とばかりに拡散する。またたくまにブタさんたちの間に広まり・・・
舌戦の最中で感情的な発言や不用意な発言が蓄積し互いの憎悪が高まる・・・こうなったらめちゃくちゃね
この最初の放言を防ぐのは難しい・・・それはもういくらでも湧くわけだし、国レベルの教育とかに期待するしかない。
でもここ!問題はこの「誰か糾弾して」という目的で拡散してしまう部分なのよ。
これによって、見たくない人に「届かなかったはずの悪意」が届いてしまう・・・
でもそれは糾弾するためだから仕方なくない?
もちろん。でも、そういう「正義感」や「善意」によって拡散してしまうから「悪意」は厄介なの。
本当に対処する気があるなら、管理者に通報する、社会のルールに則って処分してもらうなど水面下で動く必要がある。
でも生半可な覚悟で「シェア」するとそれは悪意ある側の思うツボ。
結果的には、大人数を不快にさせたうえで何のペナルティも受けないの。
確かに、おかしいこと言ってる人が批判されて改心したところなんて見たところがないですね・・・
悪意はコンテンツになる
さっきの例は個人間の争いだけど、この問題はお金が絡んだらもっと分かりやすく浮き彫りになるわ。
まあ、中身はスッカラカンの大学生のコラムだから当初はほとんど無視されていた。ところが・・・
そして気づけばアクセスが殺到し、サイト内のランキングのTOPに。書いた人はウハウハ・・・ってわけ。
「人は悪意を無視できない」、この性質を利用すれば悪意は容易に注目を集めるコンテンツになってしまうの。
何も目的はお金だけではないわ。誰にも相手にされない人は、たとえネガティブな反応でも人に構って欲しがっている。
だから、構ってもらいたくて過激なことばかり言っている人もいるし、それに反応しても養分になるだけなの。
不快な発言を見たときに「議論の余地なき悪意」だと思ったときほど、どう反応するかを考えなければならない。
・反応を欲しがっている悪意に反応して貢献しない
・明確に倫理に反する場合はルールや組織を利用して対処する
・特に解決策がなければただただ無視する
上のような対処を心がければネット上から悪意は減るはず・・・
難しいだろうけどね。
うーん、かといって放置できない問題もあるし、難しいところですね・・・
とにかく、ブタにならないことを心がけましょう。
ブタだけにはなってはいけない。
まとめ
要するに、なんでネット上の人が性格悪くうつってしまうのか・・・それは
・ネットだから悪く振る舞う人がいる
・人は悪意を無視できないので、悪意が拡散しやすい
・みんなお金がないから心の余裕もない
・ユーザー自身も悪意に着目してしまう
ほれ、今は存在しておる。今度は不在じゃ。
じゃが今は存在しておる、しかし存在してはいない・・・
フォッフォッフォ、愉快じゃの。
フォッフォッフォ・・・
量子力学についてなにか聞きたいことはあるかの?
そっか・・・じゃあ終わり!
(おわり)
買って
チカチカするな