動物好きの浮世絵師・歌川国芳が、武者絵に取り入れた“遊び心”とは?
明治神宮前駅近くの「太田記念美術館」で、浮世絵師・歌川国芳(うたがわくによし)の展覧会「国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃」が開催中だ。国芳の出世作にして武者絵の傑作「通俗水滸伝」シリーズのほぼ全点に加え、国芳が手がけた「水滸伝」に関連する多彩な作品を展示している。
そんななかTwitter上では、同展のとある絵が注目を浴びている。
画面の右端、ちょっとスペースが空いてしまったのか、水滸伝の豪傑たちとは何も脈絡もなく、じゃれる子犬たちを描いてしまう国芳。動物好きの国芳らしいですね。太田記念美術館で開催中の「国芳ヒーローズ」展で展示中。 https://t.co/GvvoeDmx1t
— 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) 2016年9月16日
こちらの絵をよく見ると、画面の右端にじゃれる子犬たちが描れている。「水滸伝」の豪傑たちとはまったく関連性がないことから、大田記念美術館の公式アカウントは「スペースが空いてしまったのか」「動物好きの国芳らしい」とコメントしている。
盧俊義と燕青が仲良く横並び。燕青は花飾りを頭に付けています。右下でにらんでいるのは索超、左下のパイナップルヘアーは劉唐です。太田記念美術館で開催中の「国芳ヒーローズ」展にて展示中。前期は9/27まで、全点展示替えします。 https://t.co/caHqnMeqFY
— 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) 2016年9月18日
同展の開催期間は10月30日まで。なお、前期は9月27日に終了となり、10月1日からはすべての作品の展示替えとなる。
国芳が描いた躍動感あふれる武者絵を楽しみながら、ほかにもかわいい動物が隠れていないか探してみてはいかがだろうか?