医療従事者は方言の勉強も必要 弘前大学医学部「医療用 津軽のことば」が話題に

背景には震災の影響があるとのこと。
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 馴染みのない人にとっては、理解するのが難しいとされる東北弁。なかでもクセが強いと言われるのが、津軽弁だ。それを解説した青森県・弘前大学の教材が話題になっている。

 医学部の学生が使用するもので、「グダラどなる(筋弛緩する)」「グシラメグ(けだるい、気分がすぐれない」など、たくさんの方言が収録されている。なかにはイントネーションによって意味が変わってしまうものまであるそう。

 この資料が制作されている背景にあるのは、東日本大震災後に起きた医師不足だという。被災地への医師派遣が行われたものの、方言の強い老人の言葉が分からないという理由で断る人が現れた。このような方言によって起きる医療問題を解消するために、方言学者が制作しているものとのこと。