ソフトクリームに乗せてうまい魚介類はどれだ!?
ソフトクリームという誰もが知るスイーツがある。最近でもないが、このソフトクリームに魚介類をトッピングするムーブメントが起きているのだ。
岡山県にある日生町の名物スイーツ。
カキフライソフトクリーム頂きました。
濃厚ソフトクリームにカキ醤油のしょっぱい感じと、揚げたてサクサクのカキフライが絶妙にマッチした、お上品で不思議なお味でした。 http://t.co/Oi5paymR4w
— maru3 (@maryu36) 2015年4月18日
じゃこソフトクリームを頼んだら、想像の斜め上だった。斜め上っていうか、むしろど真ん中ストレートだった。 http://t.co/ZBmxezCr5T
— Kohei_Oka 74.50 (@aloha_koh) 2015年3月27日
ソフトクリームにカキフライが乗っていたり、じゃこが乗っていたりする。甘いソフトクリームに、そのようなものが乗っていて、おいしいのか? という当たり前の疑問が浮かぶ。そこで実際に食べに行ってみた。
岡山県日生市でカキフライソフトクリームは売られていて、
見かけは違和感しか感じないけれど、
食べると意外においしい。なにがどうおいしいのかと問われると困るけれど、ソフトクリームと魚介類の組み合わせはありかと思わせられる。牡蠣は海のミルクと言われるので、ソフトクリームと相性がいいのかもしれない。
高知県安芸市では、
じゃこソフトが売られている。
やはり見かけは違和感バリバリだが、食べてみると…、
やっぱりおいしい。じゃこの塩気がソフトクリームの甘さを際立たせている。スイカに塩みたいなことだ。生臭さも消えていてジャコもおいしくなっている気がする。
ソフトクリームに魚介類は合う、ということが分かった。そこで、いろんな魚介類をソフトクリームに乗せて食べてみたいと思う。まだ見ぬ商売チャンスが見つかるかもしれない。
どろめ
ということで、まずは「どろめ」である。どろめはじゃこの生の状態。「ぬた」という緑色の液体をかけて食べるのが一般的だ。ぬたは白みそやにんにくで作られたもの。これをソフトクリームにかければ、色合いも最高だろう。
やはり素晴らしい見た目だ。キラキラと輝くどろめ、白に映える緑色のヌタ。問題は味である。見た目はいい”マズメシ”も存在するから。さっそく食べてみようではないか。
見た目通りにおいしかった。チーズみたいな味わいだ。「どろめ」という妖怪っぽい名前だけど、ソフトクリームと一緒になると、イタリアの風を感じる。私はスーパーのフードコートで間違いなくイタリアの風を感じたのだ。どろめの生臭さも消えている。
オススメ度:★★★
鰹
続いては鰹のたたきをソフトクリームに乗せる。生のどろめはおいしかった。先のじゃこソフトもおいしかった。ということで、次は魚の種類は変わるけれど、少しだけ火が入っている鰹のたたきをチョイスしたわけだ。
相変わらず見た目はいい。白いソフトクリームは、基本的に何を乗せても映える仕組みになっているそうだ。考えてみれば絵を描く紙やキャンバスは白い。白いからこそ、そこから先を自分で作ることができる。ソフトクリームはアートの場なのかもしれない。
世の中には説明できないものがある。まさにこれがそれだった。何がそうさせるのか分からないけれど、おいしいのだ。魚特有の生臭さがソフトクリームで消えているというのもあるだろう。なんかおいしい。なんかおいしいのだ。ちょっと不細工な人に惹かれる感じに似ているかもしれない。
オススメ度:★★★★★
マグロ
日本人が大好きなマグロをソフトクリームに乗せたらどうだろう。マグロ自体が美しい色なので、見た目も申し分ないだろう。
やはり見た目は素晴らしかった。白と赤。めでたい雰囲気すら感じる。今後は結婚式で出すのを一般的にしていったらいいのではないだろうか。マグロはおいしいし、完璧なのではないだろうか。
サザエさんのマスオさん以上に驚いた。「無」なのだ。無。味が無。マグロの味もしなければ、ソフトクリームの味も感じない。無なのである。ソフトクリームとマグロの刺身を買って、無を味わう、ってすごくお金の無駄遣いな気がした。でも、年収が600万円くらいあれば、このようなことにお金を使いたいとは思う。
オススメ度:★★★(年収が600万以上の場合。それ以下の場合は星はなし)
鯨
次は鯨でやってみようと思う。コショウという今までにない要素があるので選んでみた。醤油や塩気は今までもあったけれど、コショウ。私はインド原産というコショウの可能性を信じて疑わないのだ。
上質な生活の一場面のような完成度だ。日本ぽくない北欧の風を感じる。あえてたくさん乗せないオシャレ。これがこのソフトクリームだ。食べてみようではないか、上質な私が。
これがものすごくおいしかった。そよ風がカーテンを揺らす休日の午前みたいな味なのだ。コショウがソフトクリームに合うようだ。こんなにおいしくていいの? ってなってしまった。フードコートでこのような一品に出会えることに感動を覚えた。
オススメ度:★★★★★★★
鰹節
最後は鰹節を乗せてみようと思う。今までのものは生の要素が多かった。やはり男性なので生が好きなのだ。そのこだわりだったのだけれど、加工された海産物もおいしいのではないかと思うのだ。
見かけは相変わらず素晴らしい。条件反射で鰹節が踊っているように見えるが、ソフトクリームは冷たいので、全然踊ってはないか。ただ私の心はおいしそうで踊っている。
なんだこれ、めちゃくちゃおいしい。私の心は全盛期のTRFよりも踊っている気がする。鰹節の塩気がソフトクリームにピッタリとハマるのだ。甘さの中の鰹節がキラリと光っている。普通のソフトクリームより遥かにおいしい。
なぜソフトクリームと魚介類が合うのかという謎はとけた気がする。臭みを消すのに牛乳を使ったりするので、魚介とソフトクリームは相性がいいのだ。しかし、ソフトクリームを舐めるとき、私が毎回必ず目を閉じる謎だけは解けなかった。
ただ、冷たい物の食べ過ぎでおなかが痛くなった。